台湾野球の原点!映画「KANO」を堪能する  蛭間 豊章(スポーツ報知記者)

昨11月27日、映画「KANO」の試写会が都内で行われ、スポーツ紙の記者たちも駆けつけた。
スポーツ報知でメジャー担当30年というベテランの蛭間豊章記者は「つっこみをいれたくなるシー
ンもあるが、野球ファンならずとも展開にぐいぐい引き込まれる映画」と高評している。そのブロ
グを下記に紹介したい。

 専門家が観てもぐいぐい引き込まれる面白い映画「KANO」。来年1月24日の日本公開が楽し
みだ。

 ちなみに、蛭間記者について「メジャーリーグベースボール」というサイトは下記のように紹介
している。MLBはメジャーリーグベースボールの略称。

<報知新聞のMLB担当記者。「記録の神様」と称された故・宇佐美徹也氏の愛弟子。1999年から
MLB担当となり、野茂英雄やイチローら海を渡ったメジャーリーガーを追いかけた。J SPORTSの
MLB解説も努める。>


台湾野球の原点!映画「KANO」を堪能する(第790回)
【ブログ報知:2014年11月28日「蛭間豊章記者のBaseball inside」】
http://weblog.hochi.co.jp/hiruma/

 11月27日、「KANO」の試写会に足を運んだ。野球オタクの私にとって嘉義農林(KANOは
ユニホームの胸文字)は、1931年に台湾代表として甲子園に初出場していきなり準優勝して大旋風
を巻き起こしたチーム。そしてノンフィクションライター・鈴木明さんの「誰も書かなかった台
湾」により、日本人、漢人(中国大陸から移住した漢民族の子孫)、先住民の3つの人種から構成
されていたことも知っていた。中等野球の名門である松山商の名監督だった近藤兵太郎指導の下、
弱小チームが快進撃を続けるというストーリーである。近藤の「先住民は足が速い。漢人は打撃が
強い。日本人は守備に長けている。こんな理想的なチームはない」という信念で、徐々に上達する
過程が秀逸だ、それをメーンに、台湾南部の嘉義近郊で台湾最大の水利事業といわれる嘉南大[土
川](かなんたいしゅう)を完成させた偉人・八田與一をからめ、当時の台湾の様子が生き生きと
再現されている。

 台湾史上最大級の7億円の制作費をつぎ込んだ大作で、監督は長編映画が初という馬志翔(マー
・ジーシアン)。近藤監督には演技派俳優の永瀬正敏。妻役に坂井真紀、八田與一には大沢たかお
が扮して、他はほとんどが台湾でのキャスト。日本統治下ということもあって日本語が大半(ほか
に台湾語、先住民語)だ。練習も含め野球のシーンがふんだんにある。それが皆、様になっている
のだ。昨年公開されたジャッキー・ロビンソンを描いた「42」と、スタジアムの差はあってもプ
レーは遜色ない。モデル、芸能プロだけでなく高校、大学の野球部にも足を伸ばして集められた約
1000人の中から選ばれた13名がKANOのユニホームに袖を通せたというのだから当然だろう。

 永瀬役の近藤監督がメーンだったが、後半はエースで4番の呉明捷(新人の曹佑寧=ツァオ・ヨ
ウニン)がクローズアップされる(彼は後に早大に進学して、長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が立大
時代に8号本塁打で六大学記録を塗り替えるまで7本の記録を作った)。また、私が知らなかった蘇
正生(ソ・ショウセイ)のエピソードなど、他のナインも生き生きとスクリーンの中を躍動する。
そして、最後にナインらのその後が流れると、改めて戦争の影が生々しく感じられる。

 私が最も驚いたのが戦前の甲子園球場。最初はCGと思っていたが、製作ノートを読むと台湾・
高雄の工場用地に大がかりなセットを作ったという。外野席がまだ低い時代の甲子園の雰囲気を醸
し出していた。バックネットすぐ前にはカメラマンが控えている姿が面白い。ちなみに決勝の解説
者(元ロッテの水上善雄=当時はアナウンサー単独だと思うのだが)、アナウンサー(文化放送の
斉藤一美アナを起用)。なぜかあまりにも今風の実況すぎた。また、中京商の帽子とストッキング
の色は、とつっこみをいれたくなるシーンもあるが、野球ファンならずとも展開にぐいぐい引き込
まれる映画である。嘉義農林出身でもある野球殿堂入り選手、呉昌征が少年役として登場している
のにも注意してほしい。

 11月に発表された台湾のアカデミー賞と言われる「金馬奨」で無冠に終わったものの、前夜祭で
観客賞と国際批評家連盟賞を受賞。台湾の野球好きなら誰でもが知っているのが嘉義農林の奇跡
だったのだ。日本では、来年の1月24日に封切られる。


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