理の政治指導により交流協会と亜東関係協会が「日台民間漁業取決め」(日台漁業協定)を締結し
てから、「二重課税回避協定」の締結に向けて急ピッチで検討が進んでいるという。
それがうまく締結されれば、日台間の大きな問題はなくなり、懸案の自由貿易協定(FTA)も
結びやすくなると言われている。
台湾経済界の重鎮で三三企業交流会理事長をつとめる江丙坤氏は5日、「2015年台湾・日本経済
貿易産業合作フォーラム」の席上、「自由貿易協定(FTA)ならびに二重課税回避協定締結で協
力関係をいっそう深められれば、台湾と日本は一緒に中国大陸やASEAN諸国に進出できる」と表明
した。下記にその記事をご紹介したい。
江丙坤氏「台日は速やかにFTA締結を」
【台湾国際放送:2015年3月5日】
江丙坤氏が、台湾と日本は速やかに自由貿易協定(FTA)を締結するよう呼びかけた。
日本の九州及び山口県の経済団体、九州経済連合会の訪問団が、麻生泰会長を団長として4日に
来台、6日まで滞在している。中華民国工商協進会と九州経済連合会は、5日から台北市内のホテル
で、「2015年台湾・日本経済貿易産業合作フォーラム」を開催、午後には企業商談会を行った。
台湾の大手企業による国際交流団体、中華民国三三企業交流会の江丙坤・理事長はフォーラム
で、「台日経済貿易協力関係」について基調講演を行った。江・理事長は、近年、台湾と日本の関
係は緊密で、人的往来が過去最高となる他、経済貿易面での関係もこの40年で最も良いと強調し
た。
江・理事長はさらに、地理、言語、アクセスの面で優れた台湾は日本企業が中国大陸へ進出する
際の跳躍台になりうると指摘、速やかな自由貿易協定(FTA)ならびに二重課税回避協定締結で
協力関係をいっそう深められれば、台湾と日本は一緒に中国大陸やASEAN諸国に進出できると主張
した。その際の協力方式について江・理事長は、事業運営や研究開発、生産、マーケティングなど
が可能で、過去にも多くの成功例があるとしている。
なお、九州経済連合会の麻生会長は日本の麻生太郎副首相の弟。麻生氏は馬・総統を表敬訪問し
て、台湾と日本の経済・貿易の議題について意見交換するという。