隆市副市長や代理市長を歴任した陳南天氏(67歳)が選出された。メルマガ「台湾の声」
の記事を下記に紹介したい。
なお、台湾独立建国聯盟日本本部の王明理委員長は、6月12日付で発行した「聯盟通信」
第1号の中で陳南天氏の新主席選出について「これからの聯盟のリーダーとして最適任者で
あると思われます。日本本部は新主席と協力して、台湾が新しい国名と憲法を制定し、国
際的に承認される国家となるよう、これからも努力を続けて参ります」と満腔の賛辞を述
べ、改めて台湾独立建国聯盟の進むべき方向性を明示している。
また、この「聯盟通信」では、台湾独立建国聯盟日本本部が新しい活動として、日本版
「台湾関係法」の制定を日本政府に求めてゆくことを提案していることも紹介している。
王明理委員長は、周知のように台湾独立建国聯盟の前身の台湾青年社を設立した王育徳
氏の次女で、台湾独立建国聯盟日本本部の委員長に就いたのは昨年9月。その直後の11月に
黄昭堂氏が急逝、そしてこの6月に新主席に陳南天氏が就任という経緯をたどっている。
2期目に入った馬英九総統の支持率が20%を割る低迷にあえいでいるさ中、これまで台湾
の独立建国運動を牽引してきた日本と台湾の台湾独立建国聯盟がともに新しいトップに交
替したことで、日台が力を合わせ、台湾の独立建国を求める声がいっそう大きくなる機運
を盛り上げていただきたい。
ちなみに、1945年生まれの陳南天氏は、国立台湾師範大学付属高級中学(高校に相当)
のときに来日し、早稲田大学理工学部電気通信学科を卒業後、ニューヨークのコロンビア
大学の修士・博士課程に進み、在米時代に台湾独立建国聯盟米国本部の中央委員や主席を
歴任後、基隆市の副市長や市長代理をつとめている。黄昭堂主席の下で秘書長(1995年〜
98年)や副主席(2005年〜06年)をつとめたこともある。
台独聯盟、陳南天氏を新主席に選出
【メルマガ「台湾の声」:2012年6月9日「台湾の声ニュース」】
台湾独立建国聯盟は7日に台北で開かれた中央委員会定例会議で、主席選挙の開票を行
い、陳南天(本名は陳重光)氏を新主席に選出した。黄昭堂氏の逝去後、代行主席を置い
ていたが、今回正式に主席を選出した。任期は、故・黄主席の残りの任期、来年の九月ま
で。
陳氏は日本および米国への留学歴があり、同聯盟アメリカ本部主席、台湾総本部幹事
長、同副主席、キールン市副市長、同代理市長の経歴がある。
陳新主席は、「台独聯盟総本部主席という大きく難しい役目は、一人で果たせるもので
はない、各界の友人・先輩の指導鞭撻を得て、台湾の未来のためにともに力をあわせて進
みたい」と台湾独立派の団結を呼びかけた。
同聯盟日本本部(王明理委員長)では、さっそく祝福のメッセージを送り、新主席を支
持していくことを表明した。