台湾株価、馬政権で落馬したまま、失望と絶望の投げ売り[宮崎 正弘]

ついに10年線と20年線を下方に突破。大暴落の闇がまつ

【9月9日 宮崎正弘の国際ニュース・早読み 通巻第2314号】

 台湾の株式は馬英九の総統就任日に「御祝儀相場」とならず下降した。

 台湾株式の暴落は01年9月11日のテロ事件で、チャートでいう10年線と20年線を下方
へ突破した。03年、SARS騒ぎでも20年線を下回った。

 最近では5月20日の馬英九総統就任式に合わせて、9068・89を付け、さらに9月4日、
6412・63と、10年線、20年線を同時突破、先行きの暗さを示唆した。台湾株式インデッ
クスは「加権指数」といい、過去最高は1989年につけた10393・3ポイント。

 SARSでは鶏肉、豚肉、餃子関係まで売れ行き不振で食品関連の暴落から全体を下
げたが、今回の暴落は外資系投資家の撤退によるものとされる(台湾の有力紙『自由時
報』、08年9月5日)。

 経済を立て直すと公約した馬英九へ、この市場の反乱は何だろう?



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