め必ず植物検疫を行います。
昨日午前、本会から台湾の李登輝民主協会(蔡焜燦理事長)にお贈りする河津桜の苗木
500本の植物検疫が行われ、無事、合格。苗木は午後4時30分、成田空港発の中華航空101便
にて台湾へ空輸されました。
桃園空港でも植物検疫が行われます。まだ結果は入ってきておりませんが、無事に通過
していることと思います。
実は昨年、東日本大震災が起こる10日前の3月1日、今年と同じように李登輝民主協会に
河津桜の苗木500本を送り出しました。ところが、この台湾の植物検疫でトラブルが起こり
ました。申請数は500本なのにどうして502本入っているのか、申請数と違うという理由で
すべて廃棄処分にされました。した。
これまで、台湾に苗木を送る場合は病害虫などを持ち込まないため土を全部落とし、水
分を補給するため水苔でくるんで送っていました。水苔だけですから、水分補給が十分と
はいえないため弱ってしまう苗木が出てくることを恐れ、余分に2、3本入れてありまし
た。これまで毎年、そうやって日本も台湾も植物検疫を通過していました。
ところが、昨年は申請本数と実際の本数が違うという予想外のことが問題にされ、いろ
いろ奔走しましたがどうにもならず、やむなく廃棄処分を受け入れたという何とも残念な
経緯がありました。もちろん、今年は500本ぴったり送り出しています。
昨年は、もう一つ予想外のことが起こりました。東日本大震災です。昨年の「2011台湾・
桜植樹式とお花見ツアー」は3月12日に訪台し、14日に国立台北大学で行われる植樹式に参
列するはずでした。ところが、出発前日に東日本大震災が起こったため台湾行きの便が欠
航、ツアーを中止しています。
それでも、植樹式は李登輝民主協会から国立台北大学に河津桜の苗木寄贈を記念して行
われるセレモニーですので、本会理事で台北事務所長の早川友久氏をはじめとする台北在
住の本会会員などが参列して行われ、小田村会長の祝辞を代読しています。
本誌ではすでにこの経緯を報告しつつ小田村会長の祝辞を紹介しましたが、本会が台湾
に桜を寄贈する意義などがよく分かっていただけるものと思いますので、改めて紹介しま
す。
最後になりましたが、昨年11月から今年1月末まで行った「桜募金」には、お陰様で68名
の方から76万6100をご協賛いただきました。このご協賛をもって今年の寄贈をしていま
す。ご協賛いただいた皆様にこの場を借りて深く御礼申し上げます。