台湾は在来線でも日本製車両を導入

前号記事中、日立重工は日立製作所の誤りでした

 前号で「日立重工が製造した台湾鉄道の振り子列車・太魯閣号が12月31日から試運転」
の記事を掲載したところ、「鉄ちゃん」こと鉄道ファンと思われる読者の方から「これ、
日立製作所の誤りですね。元記事がそうなっているからといって、注釈もなしにそのまま
掲載するというのはいかがなものでしょうか」というお叱りのメールをいただきました。
 確かにご指摘の通りです。ちょっと考えれば分かりそうなものなのに、見落としてしま
いました。お詫びして訂正いたします。
 ただ、5日の日本のメディアは台湾版新幹線の開通記事一色になるだろうと考え、台湾
への鉄道の技術輸出というならこっちもあるぞと、その日の午前8時に掲載した次第。そ
の心意気は分かっていただきたいのですが……。
 その読者の方からは「太魯閣号のベースとなっているのはJR九州885系」とも指摘いた
だきましたので、下記にそのことに触れている記事を掲載します。     (編集部)


台湾:在来線でも日本製車両導入でスピードアップ
【1月5日付 中国情報局】

 新幹線技術を導入した高速鉄路(台湾新幹線)が5日に開業した台湾で、在来線を運営
する政府部門の台鉄(台湾鉄路管理局)も日本製の車両を導入してスピードアップや乗り
心地の向上を図ることが5日までに明らかになった。JR九州が特急列車「かもめ」「ソ
ニック」などに投入している885系電車が、特急タロコ(太魯閣)号として2月28日の春節
(旧正月)前の繁忙期に台北−花蓮で運行を開始する予定だ。

 同電車は日立製作所製で、カーブ通過時に車体を傾けて減速を極力抑える「振り子式車
両」。山がちで曲線部分の多い台北−花蓮間など台湾東部の路線に適している。営業最高
時速は130キロメートル。同区間としてはも最大で25キロメートル速くなり、これまで2時
間半かかっていた台北−花蓮を約2時間で結ぶ。

 車両は06年12月中旬までに6編成分48両が台湾に到着。2月中旬には2編成分12両が到
着する。885系の日本での価格は1両当たり約1億8000万円とされている。

 今後、台鉄は885系電車の車両数を増やし、台湾高速鉄路と並行する西部路線にも導入す
る方針。更に通勤列車用のEMU700型を日本車両製造(本社・愛知)に発注することを決
めている。高速鉄路は民間会社の「台湾高速鉄路股フェン公司」が運営しているため、台
湾メディアは台鉄が導入する日本製車両を「ライバルの高速鉄路を迎撃する秘密兵器」な
どと報じた。


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