3万人もの台湾人が虐殺された2・28事件の記念日の昨日、台湾外交部は、総統府の決定
として、常務次長(外務事務次官)を務める沈斯淳(しん・しじゅん)氏を台北駐日経済
文化代表処の代表(駐日大使に相当)に任命すると発表した。現在の馮寄台代表は依願退
職するが、処遇は未定だという。
として、常務次長(外務事務次官)を務める沈斯淳(しん・しじゅん)氏を台北駐日経済
文化代表処の代表(駐日大使に相当)に任命すると発表した。現在の馮寄台代表は依願退
職するが、処遇は未定だという。
駐日大使として必要とされる日本語や対日外交について、毎日新聞は「沈氏の日本語能
力は不明だが『長年勉強している』(外交部)という」と伝えるものの、メルマガ「台湾
の声」の速報では「沈斯淳氏は日本語が通じず、台湾の国会では日本軽視の人事だと批判
されている」と伝え、時事通信も「対日外交の実務経験はほとんどない」と報じている。
また台湾の報道によれば、大使人事は外交上通例とされる相手国の同意(アグレマン)
が必要だが、日本側には発表直前に通知しただけと伝えられている。
台湾の次期駐日代表に沈氏=外交部次官、対日実務はほぼ未経験
【時事通信:2012年2月28日】
【台北時事】台湾外交部(外務省)は28日、次期駐日代表(大使に相当)に沈斯淳次官
(58)を充てる人事を発表した。馮寄台代表(65)は依願退職する。沈氏は近く着任の予
定。
沈氏は駐カナダ副代表や駐チェコ代表などを歴任。次官就任後はアジア太平洋地域を担
当しているが、対日外交の実務経験はほとんどない。同部によると、外交経験の豊富な沈
氏の起用により、日本との友好関係をさらに強化できると判断した。