台湾の北部と中部に恵みの雨! コロナ感染も全体的に落ち着く

 50数年ぶりの干害に見舞われている台湾に5月30日、梅雨前線による強い雨が降り、北部の新竹や苗栗、中部の台中の各ダムで水位が上昇したそうだ。新竹県と新竹市では、6月1日より予定していた給水制限「供五停二」(水の供給を1週間のうち2日間停止する措置)の実施を当面見送ることを決めたそうです。

 日本から台湾に行けないもどかしさを感じつつ、雨が降らず、新型コロナウイルスの感染者が急増する台湾をハラハラしながら見ていました。

 ここに来てようやく待ち望んでいた雨が降り、感染も落ち着いてきたようで、少し胸を撫でおろした感があります。また、日本とは運命共同体の台湾なのですから、日本から早々にワクチンを届けて欲しいと切に願っています。 —————————————————————————————–台湾中部に恵みの雨!徳基ダム、2日間で水位6.8メートル上昇【台湾国際放送:2021年6月1日】https://jp.rti.org.tw/news/view/id/93686

 梅雨前線の到来により、台湾では連日、恵みの雨が降りました。台湾中部・台中市の徳基ダムでは5月31日、水位が2.8メートル上昇、1日には、更に4メートル上昇しました。2日間で貯水量が347万トン増え、およそ台中市の2日半の水使用量に相当するということです。

 台中市の農家:「やっと雨が降った。人も桃も待ちわびたよ」

 8月に収穫を控えている台中市梨山の桃は、恵みの雨によりしばらく渇水の難を逃れ、無事灌漑できたということです。

 苗栗県の県民:「雨は途切れ途切れだが、ダムの水位はたしかに上昇した」

 北西部・苗栗県明徳ダムは、31日、有効貯水量が80万トンから142万トンに上昇。県内1日あたりの水使用量が3万トンと計算しますと、およそ1ヶ月の量に相当します。

 苗栗県鯉魚潭ダムは、もともと貯水率が残り1%、抽水設備の設置計画を進めていましたが、31日には貯水量が200万トン増加、有効貯水率が2.7%に上昇しているため、計画は一旦中止しました。

 南投県の日月潭ダムは、31日に122ミリリットルの降水量が観測されました。日月潭ダムと霧社ダムをあわせて、南投県では貯水量が700万トン増加しました。

 連日の大雨により、台湾中部の水不足問題が少し緩和しました。ところで、貯水量はまだ十分に回復していないため、引き続き水を節約する必要があり、現在、台中市、彰化県北部、苗栗県で実施されている、週2日間の給水制限も続きます。今後、給水制限時間が更に8時間延長する可能性について、各地方自治体は、中央政府の新たな節水対策に従うということです。

(編集:曾輿?/王淑卿)

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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