関係協会会長の彭栄次氏と「日台投資協定」(亜東関係協会と財団法人交流協会の投資の
自由化と促進、保護に関する取り決め)に調印し、即日発行した。
この日台投資協定は「1972年の日台断交以来、最も画期的な出来事」と伝えられたが、
1992年に国交が断絶していた台湾と韓国と進めていた投資協定をも後押ししていたことを
韓国政府が明らかにした。
それを伝える「朝鮮日報」は「韓国政府は中国が韓国と台湾の関係改善に敏感な点を考
慮し、交渉推進の事実を明らかにしなかった」とだけ報じたが、NHKのニュースはより
一歩踏み込んで「台湾については中国への配慮もあって協議は行っていませんでした」と
伝えるとともに、「去年9月、日本が台湾と投資協定を結んだことを念頭に、韓国としても
自国企業が台湾に進出するための環境を整えていく考えを示しました」と、明確に日本の
影響があったことを伝えている。
台湾関係はやはり日米が先頭に立って切り開いてゆかなければならないことを如実に示
している。また、韓国が投資協定に乗り出したことで、台湾の健全な経済発展に寄与する
とともに、その中国傾斜に歯止めもかかるだろう。
韓国 台湾と投資協定へ協議
【NHK:2012年7月6日】*動画あり
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120706/k10013397151000.html
韓国政府は台湾との間で投資協定の締結に向けた協議を始めたことを明らかにし、現在
進めている中国とのFTA=自由貿易協定の交渉とあわせて持続的な経済成長を維持する
ため、台湾との枠組み作りにも取り組むことになりました。
韓国政府のチェ・ソギョンFTA交渉代表は、6日記者会見し、「台湾側の要請と韓国企
業の必要性に従い6月に台北で初めて会談を行った」と述べ、企業の投資を促進する投資協
定を結ぶため台湾側と協議を始めたことを明らかにしました。
韓国はこれまでおよそ80の国と投資協定を結んでいますが、台湾については中国への配
慮もあって協議は行っていませんでした。
チェ代表は会見で「台湾は日本を含めて各国と協定を結んでいるので、経済分野の協力
は相当程度可能だと考える」と述べて、去年9月、日本が台湾と投資協定を結んだことを念
頭に、韓国としても自国企業が台湾に進出するための環境を整えていく考えを示しまし
た。
韓国としてはアメリカやEUとのFTAをてこに、技術力のある台湾の輸出企業を韓国
に誘致することで雇用の創出につなげたいねらいもあり、韓国政府は経済成長を持続する
ため中国との間で進めているFTA交渉とあわせて台湾との枠組み作りも進めていくもの
と見られます。