た。これは、中国が台湾を自国領とする絵柄をパスポートに用いたことに対抗しての措
置。時事通信が報じているので下記に紹介したい。
台湾が自国のパスポートの表紙に英語で「TAIWAN」と明記したのは、そう古い話
ではない。9年前の2003年9月のことだ。当時、考試院(公務員の人事に関する最高行政機
関で、日本の人事院に相当)の院長だった姚嘉文氏の発案だったという。
当時は陳水扁総統時代で、台湾正名運動が日本から台湾に飛び火し、燎原の火のごとく
広がっていた時期で、その年の9月6日には李登輝元総統を総召集人とする台湾正名運動デ
モが行われ、本会も小田村四郎副会長(当時)を団長として初の公式訪問団として参加。
台湾正名運動デモには20万人が参加したと伝えられた。
民進党の今回の「台湾は私の国だ」と書いたパスポート用シールの配布は、「TAIW
AN」と明記して以来の動きであり、台湾正名運動の流れを汲んだ提案だ。
旅券に「台湾は私の国」=中国の新パスポートに対抗−台湾野党
【時事通信:2012年12月25日】
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012122500037
写真説明:「台湾はわたしの国だ」と書かれたシールを貼ったパスポート(民進党提供)
【台北時事】中国が新パスポート(旅券)の中で、自国領の一部として台湾の景勝地、
日月潭などを紹介している問題で、台湾最大野党の民進党は、中国の一部ではないことを
国際社会に示すため、英語で「台湾は私の国だ」と書いた旅券用シールを配布している。
問題を長期間放置してきた台湾当局を批判する意味も込められている。
民進党が配布しているシールは、東南アジア地域の地図をベースに、中国と台湾を明確
に区別した。サイズは旅券と同じ縦12.5センチ、横8.7センチで、緑、ピンク、黄色の3
種類。同党によると、当初は1万枚しか用意しなかったが、問い合わせが殺到し、近く計8
万枚を配布し終える予定だ。
シールをめぐっては、民進党が配布を発表した12月4日、外交部(外務省)が法律に抵触
したり、海外で入国拒否されたりする恐れがあるとして、シール貼りを事実上禁止する声
明を発表。これに対し、民進党が「外交部は中国に何の抗議もしないのに、なぜ民進党だ
けを目の敵にするのか」と反論し、騒ぎが拡大した。その後、シールを貼った旅券でも渡
航に問題がないことが判明し、外交部は禁止を撤回した。