http://www.ritouki.jp/index.php/info/20151225/
神職で本会会員でもある佐藤健一氏と台湾南部の屏東県高士村の村民によって、日本時代の高士
神社が再興されたことは本会HPやメールマガジン『日台共栄』などでもお伝えしました。
このほど、神社再興の報道に感動した青森県の女性団体から日台友好を願う折り鶴が贈られたと
の記事が台湾紙「自由時報」で報じられました。下記にご紹介します。
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日本と台湾を結ぶ折り鶴が海を渡る
【自由時報:2015年12月24日付】
本紙が5月に既報したとおり、日本の神職を務める佐藤健一氏は1千万円もの大金を個人で投じ、
檜で作られた社殿を屏東県高士村に贈り、日本時代にこの地にあった高士神社を再興した。
青森県の女性団体はこの報道に感銘を受け、日台友好の象徴として折り鶴を贈ることを決定。こ
のほど、会員自らが作った折り鶴200羽が完成した。
また、NHKが制作した番組「JAPANデビュー第1回 アジア一等国」のなかでパイワン族の名誉
が傷つけられたことに心を痛めた匿名の日本人が30万円を高士村の村民に寄付。折り鶴と寄付金
は、年末に神職の佐藤氏自ら届けるという。
青森県の女性団体から佐藤氏に届けられた折り鶴には手紙が同封され「報道で佐藤さんが独力で
高士神社の再興を実現させたことを耳にし、草の根で進められている日台友好に感動した」などと
綴られていた。また、贈られた折り鶴は一羽ずつ兜に納められているが、兜は亀を表しており「鶴
は千年、亀は万年と、日台友好がとこしえに続くように」との願いが込められているということ
だ。
日本時代、高士村出身のパイワン族のなかには戦地で散華した者も少なくなく、高士神社の再興
が報じられると、NHKの報道によってパイワン族が名誉を傷つけられたことに心を痛めた日本人
からは、高士村村民へ30万円の寄付の申し出があったという。
佐藤氏によれば、今後、高士神社ではお守りを作成し、頒布することで神社の経費の一部とする
予定だという。佐藤氏は12月28日から1月1日まで訪台し、現地の村民と交流する予定。このほど寄
せられた折り鶴と寄付金は、佐藤氏が自ら高士村へ届ける。
【翻訳:本会台北事務所】