に抜けましたが、降水量は「わずか4日間で台湾の年間降水量(2510ミリ)が降った」(産経新
聞)と伝えられ、50年ぶりの大水害「八八水害」をもたらしました。
死者は約700名を数え、中でも土石流で村が水没した当時の高雄県小林村(高雄市小林里)の死
者は400名前後にのぼったそうです。
本会でも8月12日からお見舞いの募金活動を開始し、渋谷や銀座での街頭募金も行いながら10月
31日まで続け最終的に940万円ほど集まった義援金を、被害が大きかった高雄県や台南県、屏東県
などの自治体に直接お贈りし、また訪問団から手渡しました。
その小林村の舞踏団「大満舞団」が来る7月18日、岩手県山田町の中央公民館で公演するとい
う。お近くの方やご縁のある方はぜひ参加されたい。
小林村の舞踊団、18日に日本の岩手で交流
【Radio Taiwan International:2014年7月8日】
http://japanese.rti.org.tw/news/?recordId=7339
写真:御輿に乗った花嫁
2009年に台風による水害で大きな被害をこうむった、台湾南部・高雄市小林村の人たちによる舞
踊団が日本の岩手県で公演する。2009年8月、台風8号による豪雨で発生した土石流で、小林村は村
ごと埋まり、462人が亡くなった。その後村民が新たな場所で村を再建するため、政府と民間が協
力、また、日本からもさまざまな支援が行われた。
台湾の平地原住民族、シラヤ族(未認定)の村である小林村では2011年末に、伝統的な踊りや
歌、文化を伝える舞踊団、「大満舞団」が結成された。「大満舞団」はこれまで各地で、被災時の
支援に感謝するための公演を行ってきたが、今月18日に、日本の東日本大震災の被災地、岩手県山
田町で初めて踊りを披露する。
8日に行政院で行われた記者会見で、「大満舞団」の阿亮・団長は、結成してまもなく、日本の
被災地で踊って被災者と交流することを目標に定め、約2年半みなでコツコツ資金を貯めてきたと
話し、公演が実現することを喜んだ。今回は20人あまりが日本を訪れるとのことだが経費はすべて
自前。
メンバーの1人で、2009年の水害で自身も家族を失ったという徐銘俊さんは声を詰まらせなが
ら、「ハード面が整備されて村は再建されたと思うかもしれないが、心の中の家はまだ再建できて
いない。この気持ちは同じ被災者にしかわからない。日本で被災した人たちと深く交流して励まし
たい」と話した。
台湾岩手県人会の宮靖会長は、「震災から時間が経つのに、台湾で被災した人たちが少しずつ貯
めたお金で、3000キロあまり離れた日本の被災地に向かうことに感動する。岩手の人たちも忘れな
いでほしい。18日にはぜひ多くの人が山田町に足を伸ばしてほしい」と話した。
「大満舞団」の公演は、日本時間の18日金曜日、午後1時から2時まで、岩手県山田町の中央公民
館で行われる。入場は無料。