今年は第99回目の甲子園大会。つまり、来年は記念すべき節目の100回を迎える。
そこで「全国高校野球百周年記念大会へ台湾代表の参加を実現しよう」と呼びかけている方がい
る。札幌市の海原創氏だ。昨年から呼びかけているという。大賛成だ。
下記に海原氏の呼び掛け文をご紹介したい。ご賛同の方は、団体でも個人でも、ぜひ主催者の日
本高等学校野球連盟(高野連)や朝日新聞社に声を届けていただきたい。各県の高等学校野球連盟
の連絡先は高野連のホームページに掲載しているので、地元の高野連にも届けたい。
その他にも多くの関係先があると思われ、地方議会で意見書を決議して政府に呼びかけるという
方法などもあるだろう。なんとか実現したいものだ。
◆公益財団法人 日本高等学校野球連盟(八田英二会長)
〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-22-25 中沢佐伯記念野球会館内
TEL:06-6443-4661 FAX:06-6443-1593
HP:http://www.jhbf.or.jp/sensyuken/2017/
全国高校野球百周年記念大会へ台湾代表の参加を実現しよう
「甲子園百周年大会に台湾代表参加を実現する会」 札幌市 海原 創
2018年8月、全国高校野球は百周年の記念大会を迎える。
全国高校野球連盟(高野連)の関係者によれば、この記念大会は過去百年間に出場したすべての
学校関係者に祝福されて成功させねばならないと希望しているそうである。ここに言うすべての出
場校には戦前の台湾をはじめ満州、朝鮮からの代表校も含まれる。その中でも台湾代表が活躍した
華々しいページはいまも我々の記憶に新しく、数年前に制作され上映された映画「KANO」の衝撃も
あって、甲子園の歴史を語るとき台湾代表の部分を避けて通ることは不可能である。その責任ある
高野連は、来る百年記念大会に台湾代表の招致を決して忘れてはならないのである。もし台湾代表
の参加が実現しない場合、光輝ある甲子園大会の歴史に大きな欠陥と汚点を残す結果を招くからで
ある。
上記の理由にてわれわれ有志は、昨年来、高野連をはじめ戦前台湾代表と強いきずなを築いてき
た松山商業、中京商業、札幌商業など名門校に対して台湾代表の参加を実現すべく尽力されるよう
呼びかけを続けてきた。それに対する反応は残念ながら今日までゼロに等しい。高野連は台湾代表
招請をまるで実感として把握していない。台湾と日本の試合をあくまで国際試合と心得ているから
であろうか。満州は滅び、朝鮮半島は混乱が絶えない中、台湾こそは戦前から培った野球精神と技
術の向上に励み、日本のいかなる高校と比較しても遜色なく、甲子園出場に十分すぎる条件を整え
ている。
台湾と日本は自由と民主主義を共有する極東の要に位置し、戦後一貫して政治、経済、文化を共
有する立場に変わりなかった。これらの親密な関係が将来長きにわたって維持向上されるには、旧
世代が苦心して育てた絆の上に両国の青少年が確固たる友情と信頼関係を築いてゆけるような環境
を整えることが重要である。それこそまさにスポーツ・文化の交流を促進することに外ならない。
台湾の高校代表が甲子園百年記念大会に日本国内からの各代表と同じ条件で分け隔てなく参加す
ることは、単なる野球ゲームを超えて両国が共同体を築く上できわめて意義あることと考えねばな
らない。
ここに両国の野球関係者をはじめ台湾各地との姉妹都市関係者、心ある有志が一体となって明年
に迫った記念大会にはぜひ台湾代表の参加が実現するよう励もうではないか。
2017年6月