22日までの予定で台湾を訪れている。今年1月、8月に続く3度目の訪台だ。
1月は春・夏の誘客促進のためチャーター便運航を航空会社に要請、また冬にスキーチャーター
便を運航させようと秋田県スキー連盟と台湾スキー協会の友好協定締結を目指しての訪台だった。
8月はその締結と秋以降のスキーチャーター便の要請のため、仙北、北秋田、横手の各市長を同
道した。8月18日、日本初となる秋田県スキー連盟と台湾スキー協会の友好協定を締結している。
そして今回の訪台だ。今回は経済交流を目的に台湾政府の経済部を訪問、三重県や和歌山県が結
んでいる経済連携覚書を視野に経済交流促進を要請したという。秋田放送が伝えているので下記に
紹介したい。
なお、秋田県では「東アジア交流推進構想」を推進するため、経済界において優れた実績のある
方からの助言や協力を求め、今年の4月2日、その第1号として、台湾工商協進会名誉理事長の黄茂
雄氏に「秋田・台湾経済交流特別顧問」を委嘱している。
秋田県もこれまで御多聞に洩れず、中国や韓国との交流に力を入れてきたようだ。しかし、熊本
県が中国から台湾に舵を切りかえて成功している先例がある。
熊本県は、昨年9月に高雄市と国際交流促進覚書を結んでからは順調に交流が進んでいる。今年
の7月からは12月までの予定で、台湾コンビニでシェアトップの「台湾セブンイレブン」と組んで
5000店舗で熊本プロモーションフェアとして「くまモン」グッズを販売。8月20日からは、台湾セ
ブンイレブンのキャラクター「OPEN小将(オープンちゃん)」と「くまモン」のコラボ商品を
約1カ月間、台湾の全店で販売した。この試みは大成功しているようだ。
秋田県には「くまモン」のような有名なイメージキャラクターはいないようだが、スキーの友好
協定締結のような知恵を出し、秋田オリジナルを主とできるような台湾との交流を展開してもらい
たいものだ。
知事が訪台 現地企業との商談会も開催
【秋田放送:2014年10月20日】
動画:http://www.news24.jp/nnn/news8617383.html
4日間の日程で台湾を訪問している佐竹知事が20日、台湾政府を訪れ、秋田との経済交流の促進
に協力を要請しました。県内企業と地元企業の商談会も開かれ、台湾でのビジネス展開は勿論、台
湾を拠点にした、将来的な中国などへの販路拡大の可能性も探ります。
佐竹知事は、経済交流ミッションの団長として、県内の企業や商工会の関係者などとともに台湾
を訪れています。20日は、日本の経済産業省にあたる台湾の経済部を訪問し、秋田との経済交流の
促進を要請しました。また、午後に開かれた台湾の企業とのビジネス商談会の結果も踏まえ、県内
企業が台湾に進出する際のサポートを求めました。
台湾政府の経済部工業局では、三重県や和歌山県と経済連携の覚書を締結していて、担当者は
「秋田も積極的にサポートしたい」と話しました。佐竹知事は、台湾政府と覚書を締結することも
視野に今後の対応を検討する考えを示しました。経済交流ミッションの一行は、21日は台湾の高雄
市を訪れ、工業団地を視察するとともに現地の政府機関と企業誘致などについて意見を交わす予定
です。
今回商談会を企画した秋田銀行では、来年4月をめどに現地の銀行に県内企業の窓口となる「秋
田デスク」を設けて、企業進出を支援していきたい考えです。