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*予告動画あり
■沸騰現場の経済学 中国は「脅威」か、「パートナー」か
2012年は、フランス、アメリカ、ロシア、そして中国と、世界のトップが代わる年にな
る。その先陣をきって、1月14日に台湾で総統選挙が行われる。与党の国民党からは再選を
狙う馬英九氏が、野党の民主進歩党からは初の女性候補の蔡英文氏が、そして第3勢力、親
民党から宋楚瑜氏が立候補ししている。
本命と言われるのは2008年の総統選挙で圧勝した国民党の馬英九氏。この4年間、中国と
の融和路線で台湾は経済的恩恵を受けてきたとアピールする。一方、民進党の蔡英文氏は、
中国との交流が進むことで台湾の主権が脅かされると主張する。
50年以上、政治的緊張・対立を続けてきた”中国”と”台湾”だが、国民党政権下で中国と
の通航が大幅に緩和され、経済的交流が活発化、観光客も台湾に押し寄せる状況になって
きた。さらに去年、中台間で関税の段階的引き下げを盛り込んだ経済協力枠組み協定(EC
FA)を締結、その経済的な結びつきは、無視できないほど大きくなってきた。
果たして中国は「脅威」か、「パートナー」か。台湾の選択はどうなるのか? 中国と
の関係を巡り、沸騰する選挙の現場、そして政界、経済界のキーマンたちを直撃し、その
本音に迫った。
■台湾から中国市場を狙え!日本企業の新戦略
親日といわれる台湾には、多くの日本企業が進出。その数は韓国進出企業よりも多いと
いう。中国のビジネス慣習を熟知し、同じ北京語を使う台湾を、中国進出の足がかりとし
て注目し始めた日本企業が今、増えているという。
そんな台湾にいち早く進出し、大人気となっているのがモスバーガー。すでに200店以上
を展開、台湾オリジナルの朝メニューやライスバーガーが定番となっている。2020年3月末
までに世界1800店をオープンさせる予定だというモスバーガーが、最重点地区として見据
えるのは、もちろん“中国大陸”。成功するのが難しいといわれる中国ビジネスだが、モ
スバーガーには“勝算”があった。それは台湾で培われた「日台連携」のノウハウだ。台
湾大手電機メーカーと組んで台湾進出をしてきたモスバーガーの中国大陸進出の秘策とは
何か? 日本と台湾の企業連携時代の幕開けを吉崎達彦が分かりやすく解説する。