なった。外交部の李大維・部長(外務大臣に相当)が昨日(5月10日)、立法院における答弁で明
らかにしたことを台湾国際放送が伝えているので下記にご紹介したい。
日本と台湾が断交したことを受け、日本の対台湾の民間窓口として「財団法人交流協会」(現在
は公益財団法人)が1972年12月8日に設立。当初、日本側は「日台交流協会」という名称を考えて
いたというが、台湾の中華民国側が「日華交流協会」を主張、そこでやむなく「交流協会」に落ち
着いたという。
しかし、長らく「交流協会」の名称ではどことどこの交流なのか分かりにくいという指摘があ
り、池田維(いけだ・ただし)氏が交流協会台北事務所代表だった2006年ころ、通称として「日本
交流協会台北事務所」と名乗るように取り計らった。
そして45年目を迎えた本年1月1日、正式に「日本台湾交流協会」と名称を変更し、台北事務所も
高雄事務所も「日本台湾交流協会台北事務所」「日本台湾交流協会高雄事務所」とそれぞれ改称し
ている。
これを受け、対日本の民間窓口として1972年12月2日に設立された「亜東関係協会」の名称変更
問題が俎上にのぼっていた。3月半ばには林全・行政院長が「台湾日本関係協会」への名称変更を
認可し、行政院内で確認作業を続けていた。
5月2日には亜東関係協会の蔡明耀・秘書長が定例記者会見で改称手続きはほぼ完了したと表明
し、実施期日の発表が待たれていた。どうやら発表形式を検討していたようで、「ニュースリリー
スを出す方式で対外的に説明する予定だったが、その後、公開儀式の方式に改め」られたという。
公開儀式とは「台湾日本関係協会」という看板の除幕式のことで、日本台湾交流協会台北事務所
の沼田幹夫・代表も参列するという。
台湾の対日窓口、台湾日本関係協会に改称
【台湾国際放送:2017年5月10日】
台湾の対日本窓口機関、外交部亜東関係協会が17日より「台湾日本関係協会」に改称されます。
外交部の李大維・部長は10日、立法院での答弁で、外交部亜東関係協会を「台湾日本関係協会」に
改称する式典を17日に開催すると明らかにした。
日本側の対台湾窓口機関はすでに「日本台湾交流協会」に名称を変更しており、台湾側も行政院
が「台湾日本関係協会」に改称することを決定していた。今回は新たな名称となる「台湾日本関係
協会」の看板の除幕式が行われるものだ。
李・外交部長によると、17日の式典には、日本側の「日本台湾交流協会」台北事務所の沼田幹
夫・代表も出席する予定だという。李部長は、「沼田氏は日本政府の台湾に駐在する最高代表であ
り、当然、意義がある」と語った。
外交部では当初、対日本窓口機関の名称変更に当たって、ニュースリリースを出す方式で対外的
に説明する予定だったが、その後、公開儀式の方式に改め、報道陣も招待することになった。