マッカーシー下院議長との会談後に発表した蔡英文総統の声明

【Taiwan Today:2023年4月6日】https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=149&post=234959&unitname=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9-%E5%A4%96%E4%BA%A4&postname=%E8%94%A1%E8%8B%B1%E6%96%87%E7%B7%8F%E7%B5%B1%E3%80%81%E7%B1%B3%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%A2%E5%B7%9E%E3%81%A7%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%BC%E7%B1%B3%E4%B8%8B%E9%99%A2%E8%AD%B0%E9%95%B7%E3%81%A8%E4%BC%9A%E8%AB%87

 再びロナルド・レーガン大統領図書館を訪れ、マッカーシー下院議長及びアメリカの国会議員の皆さんとお会いできて大変うれしく思う。マッカーシー下院議長のもてなしに感謝する。また、与野党を代表する議員の皆さんが、忙しい中、時間を割いて集まってくれたことに感謝する。皆さんの参与と強い支持は、台湾が決して孤立しておらず、決して孤独ではないことを教えてくれた。

 ロナルド・レーガン大統領図書館はこの会談にふさわしい場所だ。尊敬を集めるアメリカの大統領と世界のリーダーに敬意を払う機会を得ることができた。国際外交が大きな変化に直面していたあの時代、レーガン大統領は米国議会と連携し、台湾と米国の関係を守り、強化する上で重要な役割を果たした。1982年、レーガン大統領は台米関係に関する「6つの保証」(=外交政策の6つの原則)に同意し、「台湾関係法」を議会で可決させた。これが、その後40年以上続く台湾と米国の強くて特別なパートナーシップの基礎を築いた。この期間、我々は平和を守り、繁栄を促進し、台湾の民主主義を発展させることができた。

 しかしながら周知のように、我々がこれまで守ってきた平和と、努力によって築き上げた民主主義はいま、かつて経験したことのない危機に直面している。民主主義が脅かされている世界において、自由の灯(ともしび)を守り続けることが当面の急務となっている。レーガン大統領はかつて「自由は代々受け継がれるものではない。各世代が自由を守り、自由を勝ち取り続けなければならないのだ」と述べた。

 今朝、与野党を代表する米国議会の議員たちと会見した際、私は台湾の平和という現状を守る決意を改めて示し、台湾の人々がこれからも自由で開かれた社会で生活できるようにしたいと述べた。また、「平和を守るためには、まずは自身が強大にならなければならない」というレーガン大統領の信念にも言及した。我々が心を一つにして団結すれば、我々は必ずさらに強大になれるだろう。

 私は台湾の人々を代表して、台湾ならびに台米関係をより強固なものにするためにさまざまな法案を提出してくれる米国議会の与野党議員に感謝したい。これらの法案は、台湾の防衛力強化や、経済・貿易分野での台米連携のさらなる強化を促し、台湾が国際組織に有意義な参加を果たせるよう支持するものだ。いずれもインド太平洋地域における我々の共通の利益、平和、繁栄を守るために役立っている。

 台湾は世界にとってかけがえのないパートナー、地域における安定した基盤、そして善良なパワーとなるべく取り組んでいる。論語に「徳不孤、必有隣(徳は孤ならず、必ず隣あり/意味:徳のある人はけっして孤立しない。必ず理解し協力する人が出てくるものだ)」という言葉がある。台湾は、いまある生活方式を守るために努力すると同時に、米国の台湾支援に非常に感謝している。この時代ならではの課題に直面するとき、我々は台米の強固な関係の基盤となる原則を改めて胸に刻み、レーガン大統領から受け継いだ意志と教訓を忘れないようにしなければならない。

 最後に、自分を温かく迎え入れてくれたマッカーシー下院議長に改めて感謝する。また、いつも台湾とともにある米国議会のすべての議員たちにも感謝する。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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