なったが、かつては金鉱で栄えた町だった。この九[イ分]で生まれ、育ち、金鉱で働
いていた、九[イ分]の歴史を知る唯一の生き証人である江兩旺さん(80歳)がこの映
画の案内人となり、江さんの人生と九份の栄枯盛衰を描いた120分のドキュメンタリー
映画が「風を聴く〜台湾・九[イ分]物語〜」(文部科学省選定)である。
この映画のナレーションは、歌手の一青窈(ひとと よう)さんの姉の一青妙(ひと
と たえ)さんが担当している。一青姉妹の父親・顔恵民さんは、かつてこの九[イ分]
の金鉱のオーナーだった。映画の中では一青窈さんが父親のことを歌った「大家(ダー
ジャー、皆さん)」がテーマ曲として使われている(「台湾週報」)。
金鉱の街・九[イ分]の歴史、街並み、そこに住む人々の生活など、じっくり見せて
くれるこの映画を是非ご鑑賞ください。
監督脚本:林 雅行
語り:一青 妙
【上映会場】
■名古屋:伏見ミリオン座
愛知県名古屋市中区栄1丁目4番16号
(地下鉄伏見駅6番出口 次角右へ徒歩1分)
電話:052-212-2437
上映期日:3月15日(土)〜3月28日(金)
http://www.hot-tenpaku.com/main/shinema/mirion/new1.html
■東京:キネカ大森
東京都品川区南大井6-27-25 大森西友5階
(JR京浜東北線大森駅東口から徒歩3分)
電話:03-3762-6000
上映期間:3 月22日(土)〜4月4日(金)
上映時間:10:30〜12:27
下記の日には、林雅行監督によるトークショーがあります(いずれも上映後)。
*3月22日(土) 「日本人が九[イ分]に惹かれるワケ」について
*3月23日(日) 「台湾と九[イ分]の魅力は何か?」
この日は林雅行監督に加え黄東生さん(台湾資料センター)も出演します。
*3月29日(土) 「九[イ分]の可能性」について
*3月30日(日) 「『風を聴く』を経て、次の作品は?」
注:この映画のパンフレットや紹介サイトにおいて、「太平洋戦争後、中国に復帰」
との記載がありますが、先日、事実誤認である旨申し入れしたところ、林雅行監督
自身から「誤りであった。東京上映分は既に配布してしまったが、次回のものから
訂正する」旨回答いただいています。