青森空港と桃園国際空とはこれまでも定期チャーター便が運航していて、台湾間では初の国際定期便となる。
一方、秋田県は11月22日に台湾の遠東航空と覚書を交わし、来年4月から1年間、桃園国際と秋田空港間で火曜と土曜の週2往復4便の定期チャーター便運航に合意したと発表した。
日台間のインバウンドもアウトバウンドも、ともかく「足」の確保が第一。物理的な距離は「足」を確保することによって心理的距離を近づける。実は、パスポート人口比の保有率は青森が9.0%、秋田が9.2%、岩手が9.7%と全国のワースト3。東京の35.8%に比べるとかなり低いが、この定期便化によって保有率も上ってくるのではないだろうか。
————————————————————————————-エバー航空が日本路線拡大へ 名古屋、青森、松山に来年就航【中央通信社:2018年11月27日】
(台北 27日 中央社)エバー(長栄)航空は26日、桃園国際空港(桃園市)と中部国際空港(愛知県)を結ぶ定期便を来年6月6日から運航すると発表した。日本路線の拡大に意欲を示す同社は、来年第3四半期に桃園−青森(青森県)、桃園−松山(愛媛県)の2路線を開設するほか、既存の東京(成田)、大阪(関空)、沖縄、仙台路線でも大型機の投入や増便などで輸送力増強を目指す。
名古屋路線には、台湾の航空会社として初めて導入したボーイング787-9型機(ドリームライナー)が1日1往復する。ダイヤは桃園発が午前7時55分、名古屋発が午後0時55分。
来年から成田、関空路線に787シリーズやエアバスA330-300型機の投入で座席数を増やすほか、現在週4便の仙台路線を毎日運航に、毎日1便の沖縄路線を同2便に増便する計画があるという。
同社の日本路線は現在、東京、大阪、札幌、函館、仙台、小松、福岡、沖縄の9空港に毎週計122便を運航している。来年これに中部、松山、青森が加われば毎週計146便となり、日本路線全体の座席数は約1割増加する見通し。
(汪淑芬/編集:塚越西穂)
◇ ◇ ◇
秋田−台湾間初の定期チャーター便、19年4月から週2往復 秋田県、遠東航空と覚書締結【河北新報:2018年11月26日】https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201811/20181127_42007.html
秋田県は26日、年間を通した台湾との初の定期チャーター便の運航に関し、台湾の遠東航空と覚書を締結したと発表した。2019年度の台湾と秋田を結ぶチャーター便の数は、18年度の倍以上となる見込み。同社は、福島空港で今月から19年3月まで運航する定期チャーター便を同4月以降も展開するとみられる。秋田の増便と併せ、東北とのつながりが強まる。
堀井啓一副知事が22日、同社最高執行責任者(COO)の曽金池・営運長を訪ね、覚書に署名した。19年4月から1年間、台湾桃園国際−秋田空港間で火曜と土曜の週2往復4便を運航。149人乗りの中型機で年間208便を予定する。
18年度の台湾−秋田間は同社と中華、エバーの航空3社で計104便が運航される予定。19年度は中華、エバーの2社もチャーター便を運航する予定で、便数は倍以上となる見通しだ。
県観光振興課によると、遠東が18年9〜11月に運航した定期チャーター便の搭乗率は8〜9割と好調。観光シーズンに3社乗り入れが可能な形態であれば、採算が取れると判断したとみられる。
佐竹敬久知事は「秋田を訪れるインバウンド(訪日外国人旅行者)の多くが台湾から。台湾に旅行する人数も増やし、搭乗率8割以上を目指す。定期便化につなげたい」と語る。
遠東は19年4月以降、定期便を運航している新潟空港と秋田、福島の3空港で曜日を分けて機材を使う意向を示しているという。