この桜木は本校の宝 [高雄日本人学校校長 矢木 信夫]

昨年12月初旬、台湾の李登輝之友会(黄崑虎総会長)が交流協会高雄事務所の神戸浩
道所長を介し、高雄日本人学校(矢木信夫校長)からの依頼に応じて7本の桜木を贈っ
たところ、1月末に何輪かが開花した。

 これには、高雄日本人学校の矢木校長はじめ先生方や生徒たち、親御さんたちも大感
激。矢木校長から黄崑虎総会長に、その感激を伝える御礼の手紙(2月1日付)が届けら
れた。以下にご紹介したい。手紙の見出しは編集部で付したことをお断りします。

 もちろんこの桜木は、私どもが贈った河津桜だ。今回の「桜植樹式とお花見ツアー」
では、この高雄日本人学校にも立ち寄ることになっている。桜木を贈って「本校の宝」
とまで喜ばれると、いささか面映い感はあるが、心から嬉しくなってくる。共に喜びを
分かち合いたい。高雄の大地にしっかりと根を張り、暑い夏を乗り切って大きく育って
欲しいものだ。                           (編集部)


この桜木は本校の宝

                        高雄日本人学校校長 矢木 信夫

 拝啓 新春の候 貴台におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
 さて、先週、池の縁に植林しました桜の木が2輪開花しました。子どもが大変に喜
び、「校長先生、もう桜の花が咲きました!」と小学5年生の女の子が校長室に駆け込
んできました。開花時期の速さにビックリしました。こんなにもはやく桜の花を観賞す
ることができ感激です。子どもたち、保護者、教職員共に喜んでおります。

 そして今朝は、正門の北側の桜が開花しました。何と3輪が一箇所の所から開花して
いるのです。河津桜の特色でしょうか。綺麗に咲き、周囲を楽しませてくれています。

 卒業式を1ヶ月後に控え、桜の花が咲く校庭を式辞の中で語れることを大変にうれし
く思い、喜びに浸っています。台湾のしかもこの高雄で桜の植林は無理だろうと言われ
ながら、多くの方々のご好意、ご支援で桜花を見ることが出来まして心から感謝してお
ります。

 この桜木を大切に見守り、本校の宝として大きく成長させていく所存でございます。
衷心よりお礼申し上げます。

 黄崑虎様の益々のご活躍とご健勝はもとより、黄家のご多幸とご繁栄を御祈念申し上
げましてお礼のことばとさせていただきます。               敬具



投稿日

カテゴリー:

投稿者: