の記事を読み、これではいかんと購入した書店に返品を認めさせましたので、その経緯
をご報告します。
小生「この最新版の『広辞苑』、先月喜んで購入したが引きたい漢字が載っていないば
かりか、嘘の記載がある。だから返品します」
店員「そんなことを私共に言われても困ります、お客様の方から出版社に電話して頂け
ませんか」
小生「何で、販売しているのは貴方の会社でしょう。『私共の責任ではありませんの
で』と開き直るが、貴方は問題点を履き違えている。著者が、自らの思想・信条等か
ら好き勝手に書いている雑誌なら、これは正しいとか間違っているとか、とやかく言
うつもりはありません。内容によっては「何だ此奴」と腹が立つものもあれば、人生
を教えてくれたり、眼から鱗が落ちて脳の洗濯ができるものもありで、雑誌とは実に
面白く有難いものです。
だが、辞書は違う。辞書は物事を正しく知らせる為にあるものであり、知るための
もの。その辞書に嘘偽りがあれば、学んだ者達は嘘偽りを信じて世間に恥曝しをする
ことになる。読者を洗脳する刷りこみ記事などもっての外。
たとえば、君の引く英語の辞書が嘘の翻訳をしていたら、それで学んだ君はどうな
る。また、君の開き直りは、『確かに餃子に毒物が混入していましたが、それは製造
元の問題ですから、中国の製造元に直接電話をして下さい』と言っているようなもの
だぞ。それがここの販売方針か」
このように詰め寄り、辞書に執筆者の思想・信条が反映するような余計な事象は記載
すべきではなく、この『広辞苑』は辞書の範囲を逸脱している、と注意しました。
慌てた店員はあちこちへ電話していましたが、30分くらい後に店長らしき人が出てき
て、店員の応対の悪さを詫びると同時に、記事の間違いを認め、返品に応じてくれまし
た。その際、「この出版社はお堅いことで有名なんですがね、どうしたことでしょう」
と呟(つぶや)いていました。
出版社へ反省を促すために購入されている方たちは、記事訂正後改めて購入する旨を
伝え、一斉に返品していただきたいものです。
未だ購入しておられない方は、ご面倒でしょうが、一度購入して返品されれば出版社
も少しは反省するものと思います。
『広辞苑』の1998年11月出された第5版以降、「日中共同声明」は下記のような記述
をしている。この共同声明で日本は、台湾が中国に「帰属することを承認」していな
い。 (編集部)
【日中共同声明】一九七二年九月、北京で、田中角栄首相・大平正芳外相と中華人民共
和国の周恩来首相・姫鵬飛外相とが調印した声明。戦争状態終結と日中の国交回復を表
明したほか、日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属するこ
とを承認し、中国は賠償請求を放棄した。