本誌で池井優・慶応大学名誉教授が映画「KANO」を論じた「正論」を紹介したとき「東京で
最初に上映した『新宿バルト9』では、3週間目となったいまも18時40 分から上映している」と紹
介しましたが、ほぼ4週間目となる現在は午前9時からと午後7時40分からの2回上映となっていま
す。
映画「KANO」をより深く味わうには、その内容を事前か事後におさらいしておくのが一番の
お勧めで、そのときぜひ読んでいただきたいのが漫画版『KANO』だ。
昨年11月に実施した第22回李登輝学校研修団に参加した千葉県在住の会員、横山哲(よこやま・
さとし)氏から、「漫画本での監督の話を得て、より映画を深く理解できました。人生の生き方
を、今からでも(今更ですが)、少しでも変えてみようかなと思っています」という添書きととも
に、映画を4回観ましたというお便りをいただきました。4回目は、漫画版を読んでいた奥さんと一
緒にご覧になったそうです。
こうして家庭の中で台湾への理解が深まってゆき、夫婦円満にもなるのが映画「KANO」のよ
うです。その下地は漫画版でした。
なお、映画館での上映時間は週によって変わることがあります。必ず映画館のホームページで上
映時間を確認してからお出掛けください。
◆映画「KANO」劇場情報
http://www.eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=296
映画「KANO」を4回見ました!
横山 哲(千葉県、会員、李登輝学校研修団22期生)
昨年11月、第22回李登輝学校研修団において台湾で初めて映画「KANO」を見て感動し、貴協
会から漫画本もいただき、より理解した上で、さらに3回、日本で見ました。
日本で見た方々は、家内をはじめ全て漫画本を読んでいたので、より理解が早かったようです
(家内以外は2名には漫画本をあげました)。
昨日、家内と4回目を見ましたが、またまた感動して涙を連発してしまいました。
この映画は、異なる民族でも差別なく、そして各々が努力すれば、偉大なる成果があげられると
いうことを示しています。今の台湾では、事実として外省人が優遇され、本省人と差別されていま
す。この映画が台湾で、それに特に若い人々がたくさん見たということは、この事実と無関係では
ないと思います。
どんな社会でも理想と現実には少なからぬ齟齬があるので、その理想に向かって歩んでいくのが
人生だと思います。この素晴らしい映画を作ってくれた台湾に感謝します。
【追伸】
映画のサブテーマとして嘉南大圳の建設を評価してくれました。良いものは良い、とはっき
り言ってくれる勇気にも大変感動しました。
台湾に幸あれ! そして日本も誇りを取り戻し、台湾に負けずにがんばっていきましょう。漫画
本のご紹介、ありがとうございました。