あることをお伝えしたが、1月21日に鉄道総合技術研究所と台湾鉄道が技術協力協定を締結してい
たことが分かった。
これまで日台間の鉄道関係の提携は、本会の調査では1986年1月25日に大井川鐵道と阿里山森林
鉄道が姉妹鉄道を結んで以来、昨年(2015年)12月21日に山陽電鉄と台湾鉄路管理局の観光連携協
定締結まで16件を数える。
その中には、JR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅、山陽電鉄の亀山駅と宜蘭線の亀山駅、東京
駅と新竹駅、大阪駅と台北駅の姉妹駅提携も含まれている。
だが、今回は技術協力協定だ。超電導リニア(磁気浮上式鉄道)や自動列車制御装置、台湾にも
輸出している振り子式車両などを研究開発してきた鉄道総合技術研究所と台湾鉄道による協定で、
これまでの観光客の誘客を意識した鉄道提携とは異なる。
いよいよ核心に入ってきた感が強い日台の鉄道提携だ。心から祝意を表したい。
鉄道総研、台湾鉄路との技術協定を締結
【RESPONSE:2016年1月27日】
鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は1月25日、台湾鉄路管理局と技術協力協定を締結したと発表
した。
鉄道総研によると2014年、台湾鉄路からの依頼を受け、電車線設備故障に関する技術協力を実施
した。その後、台湾鉄路が包括的な技術協力協定の締結を提案。今年1月21日、台湾鉄路の周永暉
局長と鉄道総研の高井秀之専務理事が協定文書に署名した。双方の専門家間での情報交換などを行
うという。具体的な技術協力の実施分野は今後協議する。
鉄道総研は1987年、旧国鉄の鉄道技術研究所を引き継ぐ形で発足した研究機関。鉄道総研は「台
湾鉄路管理局と技術協力関係を構築することは、鉄道総研および日本の鉄道の今後の海外展開に資
する」と判断して協定を締結したとしている。