台湾の方々への叙勲は2005年に復活し、その春の叙勲で蔡茂豊氏(台湾日本語教育学会元理事長、元東呉大学外国語学院院長)が旭日中綬章を受章して以降、今回の叙勲で受章者は55人となっている。別途、「台湾からの叙勲者一覧」として紹介したい。
実は、鄭祺耀先生とは10月24日からの本会の「役員・支部長訪台団」で26日にお会いしてきたばかりだ。175センチほども上背のある鄭先生はいつもにこやかに応対され、ドイツ仕込みの洒脱な紳士ぶりは仲間内でも評判のようだ。ただ、気持ちは熱いようで、台湾の行く末にテーマが及べば眼光鋭く獅子吼するという、絵になる方だ。
鄭先生は、1952年7月に台湾と日本の親睦を深めることを目的として創設された「台日文化経済協会」の第7代会長をつとめられた。
第5代の許敏恵会長が2013年の春に旭日中綬章を受章し、2017年の春には第8・9代の黄天麟会長(総統府国策顧問、元第一銀行董事長)がやはり旭日中綬章を受章されている。鄭名誉会長の授章で会長経験者は3人も受章することになった。
また、2018年春の叙勲で「台湾高座台日交流協会」副理事長の何春樹氏が旭日小綬章を受章されたが、何春樹氏は台日文化経済協会の理事をつとめたこともあり、何氏を含めると台日文化経済協会からは4人も叙勲されていることになる。
本会は台日文化経済協会と3年前の2015年12月4日に姉妹団体を締結し、桜の苗木を寄贈するなどで交流を深めている。
なお、今回の叙勲では経済産業大臣だった平沼赳夫氏も旭日大綬章を受章しているが、平沼氏は「日華親善協会全国連合会」会長時代に台日文化経済協会と姉妹会を提携、現在も交流を続けている。台日文化経済協会関係者には、日台ともに朗報となった。
◆台日文化経済協会
1952年7月に台湾と日本の親睦を深めることを目的として「中日文化経済協会」として創設され、2005年6月に「台日文化経済協会」に改称。日本各地の日華(台)親善協会と友好関係を保ち、1989年に「日華親善協会全国連合会」と姉妹会を提携。 2012年2月から2018年2月まで2期6年会長を務めた黄天麟先生とのご縁により、本会は2013年12月に桜苗木100本を寄贈したことから2015年12月4日に姉妹団体を締結。2016年3月に桜苗木200本を寄贈。2018年年3月にも200本を寄贈。2019年、2020年にも200本を寄贈予定。黄天麟会長は2017年4月、日本政府から旭日中綬章を受章。2018年2月25日、副会長の杜恒誼氏(萬源紡織董事長)が会長に就任。