6月1日に大阪国際がん治療財団と花蓮慈済病院が連携協定を締結することを本誌で伝えた際、これまで日台間では病院同士の提携として、2014年2月の熊本大学病院と国立成功大病院が認知症共同研究で交流協定の締結や2016年11月の筑波大学付属病院と桃園病院、中山大学が姉妹友好病院意向書を結ぶなどの例があることを紹介したが、今回の協定は学生交流を目的としており、新たな日台医療交流の扉を開いたようだ。
来年3月から、愛媛県立医療技術大学の看護学科や臨床検査学科の学生派遣がはじまるという。今回の協定締結に心から祝意を表しつつ、青年たちが切り開く日台関係におおいに期待したい。
◆2018年6月6日與日本愛媛縣立醫療技術大學簽約締結姉妹校https://ciae2.kmu.edu.tw/index.php/en-GB/news/44-global-network/1532-mou-signing-ceremony-with-ehime-prefectural-university-of-health-sciences,-epu,-japan-on-june-6,-2018
————————————————————————————-県立医技大、台湾・高雄医学大と協定【愛媛新聞:2018年6月7日】
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201806070019写真:学術交流に関する協定を結んだ県立医療技術大の橋本公二学長と高雄医学大の劉景寛学長=6日 台湾・高雄市(医療技術大提供)
県立医療技術大(砥部町高尾田)は6日、台湾・高雄市の高雄医学大と学術交流に関する協定を締結した。学生・教員の相互交流や共同研究などを行う。医療技術大が海外の大学と協定を結ぶのは初めて。
医療技術大によると、高雄医学大は1954年設立で、医学部や看護学部、薬学部などがある私立の医療系総合大学。
学生の交流は、医療技術大の看護学科の3年生から最大2人、臨床検査学科の2、3年生から最大4人が1〜2週間留学する見込みで、2019年3月の開始を想定する。高雄医学大生の受け入れのほか、教員の交流や共同研究については今後検討する。
6日は高雄医学大で調印式があり、同大の劉景寛学長と医療技術大の橋本公二学長らが出席して協定書を交わしたという。
橋本学長は医療技術大を通じて「台湾を代表する医学大である高雄医学大と協定を締結したことは極めて光栄」とのコメントを出した。(桑原大輔)