関する協定書」を結んでいました。下記にその協定書をご紹介するとともに、台中市政府において
調印したことを伝える「台湾週報」の記事を紹介します。
大分県の場合は、まず最初に自治体同士が都市間提携し、次にそれを具体化する形で温泉協定を
結んでいますが、逆のパターンもあります。それが道後温泉のある愛媛県松山市と北投温泉のある
台北市の事例です。
2014年10月13日、松山市は台北市と友好交流協定を締結しましたが、それに先行して2011年11月
4日に道後温泉と北投温泉が友好協定を結んでいました。まずは温泉交流で盛り上げてから都市間
提携というパターンでした。
大分県と「観光友好交流連携に関する協定書」を結んだ台中市では、温泉観光の質をよりいっそ
う高めるとともに、「高校生の修学旅行(教育旅行)による相互訪問を通して、より一層広範で深
化した交流も確立していきたい」と希望しているそうですから、大分県でも高校生や中学生の台湾
修学旅行が増えそうです。
本誌ですでにお伝えしましたように、去る1月26日に全国修学旅行研究協会が発表した平成26年
度の海外修学旅行調査によりますと、台湾を訪れた高校生は2万8,314人(182校)で、1位のアメリ
カの3万6,653人(248校)に次いで2位になっています。これまで韓国や中国、マレーシアやシンガ
ポールに比べて訪問数が少なかった台湾が東南アジアで初めてトップに立ちました。
文部科学省の調査によりますと、平成16年度(2004年度)に台湾を修学旅行で訪問した高校生は
1,108人( 16校)。それが10年後には25倍強になったのですから、まさに隔世の感があります。大
分県からも訪問するとなると、さらに増えることが予想されます。
蔡英文・次期総統は日本との交流強化を謳っていますので、日台間の絆はさらに深まるようで
す。修学旅行を通じ、お互いの将来をになう高校生同士の交流が深まってゆくことをおおいに期待
したいと思います。
◆日本大分県と台湾台中市 観光友好交流連携に関する協定書(2015年11月27日)
http://www.visit-oita.jp/info/kami2015/oshirase019.data/2015-12-04-13-07-08-4915.pdf
台中市と大分県が「観光友好交流連携に関する協定書」調印
【台湾週報:2015年11月27日】
http://www.roc-taiwan.org/content.asp?mp=202&CuItem=673220
11月27日、台中市政府において台中市の陳盛山・観光局長と大分県庁の広瀬祐宏・企画振興部長
が双方を代表し、「観光友好交流連携に関する協定書」に調印した。今後双方は、温泉およびサイ
クリング面での観光をテーマに密接な交流を行っていくことになる。
林陵三・台中市副市長は、調印式のあいさつの中で、台中市は大分県の温泉の発展経験を借り
て、台中の温泉観光の質をより一層高めていきたいと述べた。さらに、高校生の修学旅行(教育旅
行)による相互訪問を通して、より一層広範で深化した交流も確立していきたいと期待の意を示し
た。
華信(マンダリン)航空は今年10月より、大分と台中清泉崗空港間を結ぶ不定期のチャーター便
を運航しており、今後台中市政府は、定期のチャーター便運航さらには、定期便運航実現を目指し
ていく。交通の利便性が図られることにより、さらに多くの旅行客が双方の地を訪れることにな
り、観光産業の国際化を推し進め、両地の観光効果を具体的に向上できることになる。
【台中市政府 2015年11月27日】