台湾の財団法人金属工業発展センター(以下、金属センター)と台湾東電化股份有
限公司(以下、台湾TDK)は12月24日、台北市内において、提携の覚書に調印した。こ
れにより、金属センターは高付加価値の金属材料、二次加工プロセス、精密加工などの技
術力において、TDKの基幹技術、特殊磁性材料と結びつき、競争力のある新商品を共同
開発し、それにより国内の産業付加価値を高めていくことができるようになる。
今回の金属センターと台湾TDKによる提携覚書(MOU)の調印については、以下の
分野で提携および交流が進められることになる。
1.金属材料産業:
台湾TDKの特殊磁性材料と、金属センターの磁性材料の分野でのイノベーションおよ
び研究開発力を統合し、国内の金属産業の高付加価値化の研究開発連盟と提携を行って
いく。
2.モーター産業:
金属センターが設立したモーター産業の集落化と台湾TDKが有しているハイレベルな
省エネモーター技術を通して、技術提携交流を行う。
3.LED技術および設備産業:
台湾TDKは金属センターとの提携を通して、生産のコストダウンを図ることが可能と
なる。また、金属センターに委託し、次世代の関連技術と産業開発を研究開発していく
こともできるようになる。
そのほか、台湾TDKは、台湾での研究開発に1億5,000元(約5億2,000万円)の投資を
予定しており、対台湾調達額についても、年間1億元(約3億5,000万円)増額すると共に、
日本の専門家を台湾に招き、金属センターおよび台湾の関連業者と提携交流を行う予定に
している。
【経済部 2013年12月24日】