名があることから、観光を通じて交流を深めるとともに、経済的発展を期待し、来る10月
21日、新北市庁舎において「観光についての交流・協力に関する協定書」を締結するという。
この協定についてはすでに本誌の9月25日号でお伝えしているが、昨日の中央通信社が伝
えているのでご紹介したい。
これで日台の姉妹都市に準じる自治体同士の協定締結は、9月9日に熊本県と熊本市が高
雄市と「国際交流促進覚書」を結んだことに次いで28例目となる。今年に入ってからでも
すでに5例目となる。心から祝意を表したい。
この協定締結に合わせ、鈴木英敬(すずき・えいけ)知事は観光協定締結式に出席しな
いものの訪台し、新北市の朱立倫・市長と会談、5月末に三重県で開催した日台観光サミッ
トに参加した謝謂君・台湾観光局長などに改めて感謝の気持ちを伝えるという。
名前が取り持つ縁 台湾・新北市と三重県が観光協定締結へ
【中央通信社:2013年10月9日】
(台北 9日 中央社)台湾・新北市と日本の三重県が今月末、観光に関する交流・協力提
携を締結する。相互の観光客増加を目的とするもので、鈴木英敬三重県知事も21日に訪台
予定、新北市との関係強化と三重県の魅力をアピールする。
新北市と三重県は近年、海外からの観光客誘致に積極的に取り組んでおり、三重県と新
北市内にある“三重区”が同地名であることから今回、観光を通じて交流を深め、経済的
発展を目指す連携関係が結ばれることになった。三重県によると両自治体は今後、お互い
の観光ホームページやイベント開催時に協力して共同PRなどを行うとしている。
先月25日に行われた鈴木知事の定例記者会見では、台湾は日本に対する一定の認知度が
あり、情報発信の仕組みがすでに構築されている場所とし、安濃津よさこいのメンバーが
台湾と草の根交流を十数年に渡って行なっていたことにも触れ、今回の経緯と背景を説
明。今後は三重県の総合博物館と台湾にある国立の博物館との間で連携をしたいとの考え
も示した。
また一部報道によれば今月18日から開催される台北国際旅行フェアでも相互に協力して
観光セールスを行うほか、年末に行われる新北市のクリスマスイベントでも関連情報の提
供を行うとしており、さっそく台湾における“三重”の知名度向上を狙う。
(編集:齊藤啓介)