道」と宮古市の「三陸鉄道」と台湾の「台中線」(通称:山線)と「海岸線」(通称:海線)との
間でそれぞれ姉妹鉄道協定を締結しました。
台北駅で行われた締結式には、岩手県からは5月29日から6月2日にかけて訪台ミッション団とし
てトップセールスを行っていた達増拓也(たっそ・たくや)知事、いわて銀河鉄道の菊池正佳社
長、三陸鉄道の望月正彦社長など、台湾側は周永暉・台湾鉄路管理局長、林佳龍・台中市長、頼瑟
珍・台湾観光協会長らが出席して行いました。心からお祝い申し上げるとともに、締結式の模様を
伝える「台中市政府市政新聞」と「台湾週報」の記事を下記にご紹介します。
ちなみに、台湾鉄路管理局が運営する山線(台中線)は苗栗県の竹南駅から台中駅を経て彰化市
の彰化駅が終点で、一方の海線(海岸線)は同じく竹南駅を起点とするも台中港駅を経て彰化駅を
終点としています。
また、この2つの姉妹鉄道協定の締結により日台間の鉄道提携は21件となっています。2013年が3
件、2014年が4件、2015年が8件と急速に提携が進み、今年はまだ6月初旬にもかかわらずすでに5
件。すでに静岡県の天竜浜名湖線と台湾鉄路管理局との姉妹鉄道提携の話も進んでいますし、日本
重視姿勢を明確にしている蔡英文政権になったことで、今後がますます楽しみとなりました。
1)1986年01月25日 大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道提携
2)2013年04月20日 黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄道が姉妹提携
3)2013年04月23日 江ノ電と平渓線が観光連携協定
4)2013年10月13日 JR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅提携
5)2014年04月30日 秋田の鳥海山ろく線(由利高原鉄道)と平渓線が姉妹鉄道協定
6)2014年10月28日 千葉のいすみ線と集集線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定
7)2014年12月22日 山陽電鉄と宜蘭線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定
8)2014年12月22日 山陽電鉄の亀山駅と宜蘭線(台湾鉄道)の亀山駅が姉妹駅提携
9)2015年02月12日 東京駅と新竹駅が姉妹駅提携
10)2015年02月26日 京浜急行電鉄と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結
11)2015年03月14日 西武ホールディングスと台湾鉄路管理局が友好協定を締結
12)2015年03月14日 西武鉄道が台湾鉄路管理局と姉妹鉄道協定を締結
13)2015年09月04日 長良川鉄道と内湾線が姉妹鉄道協定を締結
14)2015年12月04日 大阪駅と台北駅が姉妹駅を締結
15)2015年12月18日 東武鉄道と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結
16)2015年12月21日 山陽電鉄と台湾鉄路管理局が観光連携協定を締結
17)2016年01月21日 鉄道総合技術研究所と台湾鉄道が技術協力協定を締結
18)2016年02月25日 JR四国と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結
19)2016年03月15日 江ノ島電鉄と台湾鉄路管理局が友好鉄道協定を締結
20)2016年06月01日 いわて銀河鉄道と台中線が姉妹鉄道協定を締結
21)2016年06月01日 三陸鉄道と海岸線が姉妹鉄道協定を締結
◇ ◇ ◇
◆台日鐵道締盟 林市長:鐵道做媒人盼與岩手縣締姉妹市【台中市政府市政新聞:6月1日】
http://www.taichung.gov.tw/ct.asp?xItem=1704714&ctNode=24068&mp=1001D
写真:周永暉・台湾鉄路管理局長(中央右)、達増拓也・岩手県知事(中央左)、菊池正佳・IGR
いわて銀河鉄道社長(左2)、望月正彦・三陸鉄道社長(左1)が調印に臨み、台中市の林佳
龍・台中市長(右2)と頼瑟珍・台湾観光協会会長(右1)
台鉄2路線、日本・岩手県の鉄道2社と協定
【台湾週報:2016年6月2日】
台湾鉄路管理局(台鉄)の「山線(台湾北西部・苗栗県「竹南駅」から台湾中部・台中市「台中
駅」を経て台湾中部・彰化県「彰化駅」に至るやや内陸を走る在来線)」と「海線(「竹南駅」か
ら「台中港駅」を経て「彰化駅」に至る海岸を走る在来線)」の2路線が、日本の岩手県の鉄道会
社2社(IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道)と姉妹鉄道協定を結んだ。
岩手県のIGRいわて銀河鉄道(盛岡市)と三陸鉄道(宮古市)、それに台湾鉄路管理局は1日午後
3時30分、互いの技術交流と鉄道沿線の活性化を目指し、台北駅(台湾北部・台北市)にて姉妹鉄
道協定に調印した。台湾鉄路管理局の周永暉局長、岩手県の達増拓也知事、IGRいわて銀河鉄道の
菊池正佳社長、三陸鉄道の望月正彦社長が調印に臨んだ。また、台湾中部・台中市の林佳龍市長と
台湾観光協会の頼瑟珍会長が証人として立ち会った。
台湾鉄路管理局が日本の地方自治体と協定を結ぶのは初めてのこと。この姉妹協定の締結によ
り、台湾鉄路管理局、IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道の三者はマーケティングや技術に関する交流
を促進し、台湾と日本の観光客の往来を増やすことで、地方活性化につなげたい考え。