脈剥離による心停止のため急逝された。11月4日、本会の第16回李登輝学校研修団において
ご講義いただいたばかりだった。突然の訃報に接し、言葉もない。これまでのご指導に心
から感謝申し上げるとともに謹んで哀悼の意を表します。
下記に黄昭堂先生のプロフィールとともに、急逝を伝える台湾紙「自由時報」の邦訳記
事をお伝えしたい。また、ご葬儀の日程などが分かり次第お伝えしたい。
黄昭堂先生 1932年(昭和7年)、台湾・台南県生まれ。台湾大学経済学部を卒業後、日本
に留学。東京大学国際学修士、社会学(国際関係論)博士。東京大学東アジア政治史講師、
昭和大学教授を経て、現在、昭和大学名誉教授、社団法人台湾安保協会理事長、総統府国
策顧問などを歴任。台湾独立建国聯盟主席、昭和大学名誉教授。主な日本語の著書に『台
湾民主国の研究─台湾独立運動史の一断章』(東京大学出版会、1970年)、『台湾総督府』
(教育社歴史新書、1981年)、共著に『台湾の法的地位』(彭明敏、東京大学出版会、
1976年)、『大中華主義はアジアを幸福にしない』(金美齢、草思社、1997年)、『続・
運命共同体としての日本と台湾』(中村勝範他、早稲田出版、2005年)など。2011年11月
17日、逝去。
台湾独立建国聯盟リーダー、黄昭堂急逝 姚嘉文が哀悼の意
【自由時報:2011年11月17日12時28分】
これまで台湾独立運動に生涯を捧げてきた台湾独立建国聯盟の黄昭堂主席は本日午前、
大動脈剥離離で心停止し、台湾大学病院に搬送されて救急治療を受けたものの亡くなった。
享年80。台湾国家連盟リーダーの姚嘉文氏は驚きながら、黄氏の独立運動に対する努力を
讃えた。
台湾独立建国聯盟の王康厚秘書長は病院に駆けつけ「黄主席は午前11時頃に亡くなった。
私の知る限り、黄主席は元々心臓病や高血圧の持病があり、今朝、大動脈剥離のため心臓
が停止した」と述べた。
姚嘉文氏は「私の知る限り、黄主席は和信病院で目の治療を受けられていたと聞いたが、
主席の急逝が持病と関連があるかどうか」と述べたものの、王康厚秘書長は、目の持病と
急逝は関係ないと述べている。
姚氏はまた「黄主席は一生を台湾独立運動に尽くし、台湾の独立を強く主張した」と、黄
主席のこれまでの活躍を讃え、「黄主席にはこれまでいろいろご指導いただいており、突
然の訃報に心底驚いた」と述べた。
台湾独立建国聯盟事務所によると、今はまだはっきりとした状況が分からないので、詳
しくは後にプレスリリースを発表するという。(翻訳:本誌編集部)