の外遊先として日本を選び、や許世楷・元台北駐日経済文化代表処代表や同党国会議員7人を伴
って2月3日から来日していた。
この間、在日台湾同郷会や在日台湾婦女会などが主催する合同新年会に出席したり、自民党
の石破茂幹事長、平沼赳夫・衆院議員が会長の「日華議員懇談会」、岸信夫・衆院議員を会長
とする「日本台湾経済文化交流を促進する若手議員の会」(日台若手議連)などと精力的に交
流した。
6日夜に記者会見し、尖閣問題について「台湾漁民の権益に関わる漁業交渉を最優先すべき
だ」と述べ、帰台した昨日午後は山崎拓・元副総裁が会長の「近未来政治研究会」との会談の
席で「他国が付け入る隙を与えてはならない」と中国を牽制し、日台漁業協議を最優先する考
えを示したという。それを伝える中央通信社の記事を下記に紹介したい。
民進党主席:訪日は成功、釣魚台問題は漁業交渉優先で
【中央通信社:2013年2月7日】
(台北 7日 中央社)党首としての初外遊で3日から訪日している台湾の最大野党、民進党の蘇
貞昌主席(前列右)は6日夜、東京都内で記者会見し、政党・国会・シンクタンクの3レベルに
よる民間外交という目標を達成できたと成果を振り返った。釣魚台(日本名:尖閣諸島)問題
については、台湾漁民の権益に関わる漁業交渉を最優先すべきだと述べた。
蘇貞昌氏は、釣魚台問題に関する日本側への主張が不十分という一部国内の批判に対し、
「釣魚台の主権は台湾に属するというのが民進党の一貫した立場」と反論、今回もあらゆる場
でその主張を伝えてきたとしつつも、「日本には日本の考えがあり、すぐに解決できるもので
はない」と指摘。台日とも「地域の平和と安定を守る」との点では一致しており、解決のため
話し合うことが大切だと強調した。
同日午後には、自民党の山崎拓・元副総裁(前列左)が主宰する政策グループ・近未来政治
研究会と会談しており、蘇氏は(両党の)シンクタンク同士で双方の漁業者の権益について話
し合うことも提案、「(この問題で)他国が付け入る隙を与えてはならない」と踏み込んだ。
一行は7日午前、東京都江戸川区で市民が運営する太陽光発電所「市民立江戸川第1発電所」
を視察、夕方帰国する。