結び、三重県も今年5月に「日台観光サミット」を開催予定など、このところ地方自治体が
台湾との交流を積極的に仕掛けている。
新潟空港には明日12日、初の定期チャーター便が就航し、富山空港では4月から現在の週
2便から週4便に増便することが決まったという。富山県もまた石井隆一知事のトップセー
ルスが実った形だ。下記にその記事をご紹介したい。
今月24日には熊本県の蒲島郁夫(かばしまいくお)知事も訪台し、熊本空港への路線新
設を働きかけ、食品・観光に関する商談会を行う予定だ。
この定期便就航が教育交流や青少年交流につながる。自治体の動きが日本と台湾の緊密
性を高めるのだ。これまで、このような日本の自治体と台湾との交流に圧力をかけて止め
てきたのが中国だったが、すでにその圧力は見られない。
新潟─台湾線、12日就航 初の定期チャーター便
【新潟日報:2013年1月11日】
新潟空港と台湾の桃園国際空港(台北)を結ぶ定期チャーター便が12日、就航する。毎
週水、土曜の計2往復。新潟空港発着の台湾への定期空路就航は初めてで、観光需要の掘り
起こしが期待される。
運航するのは台湾の航空会社エバー航空。ダイヤは水、土曜とも午前10時50分台湾発
(午後3時新潟着)と午後4時30分新潟発(同7時35分台湾着)。当面3月30日までの予定
で、4月以降の運航については検討中。
県は主に観光客の利用を見込む。台湾とはこれまでも不定期のチャーター便の運航が盛
んで、2011年度は23便が運航。本県への外国人観光客は東日本大震災発生後に落ち込んだ
が、県は台湾からは比較的好調だとしてスキーや雪をPRし、冬場の観光客誘致に力を入
れる。
12日は、新潟空港で就航記念セレモニーが行われる。
台北便 2便増週4便に
【読売新聞:2013年1月10日】
富山空港発着の台北便が、4月から現在の週2便から週4便に増便されることが決まった。
増便要請のため、運航する中華航空(チャイナエアライン)本社(台湾・桃園県)を訪問
した石井知事が9日、記者会見で明らかにした。
石井知事は8日に台湾から帰国。知事によると、同社の孫洪祥社長が7日、増便を承諾し
たという。
孫社長は当初、5月から増便する意向を示していたが、台湾で人気の高い立山黒部アルペ
ンルートの全線開通を1日前倒しして4月16日としたことを受け、4月15日の週から、現行の
月、金曜日に加え、木、日曜日も運航することを決めた。
台北便は昨年4月に週2便で就航。搭乗率が好調だったことから、7月から週3便に増便さ
れた。しかし、冬季の需要低迷を見込み、10月28日の冬季ダイヤから同2便に減便されてい
た。
昨年4〜11月の平均搭乗率は65・2%と高く、石井知事は、冬季ダイヤでも週4便を維持す
るよう同社に要請した。
石井知事は「どぶろく作りの体験ツアーや雪遊びなど、冬場の富山県の新しい魅力をア
ピールしたい」とし、立山黒部アルペンルート閉鎖中の冬の観光振興策に取り組む考えを
示した。
一方、台湾訪問中に、県内企業の台湾でのビジネス展開支援窓口となる「富山県台北ビ
ジネスサポートデスク」を設置したことを報告。「台湾側の富山県に対する信頼感が大き
くなっているのを感じた」と述べた。