【会員の声】『日本人はとても素敵だった』の楊素秋先生をお迎えして、他

『日本人はとても素敵だった』の楊素秋先生をお迎えして

                        金光 俊典(会社員・34歳)

 去る6月22日に『日本人はとても素敵だった』(桜の花出版社)の著者・楊素秋
先生が来日され、懇談会を都内・文京区の文京区民センターで開催した。
 楊先生は贅沢なもてなしを嫌い、簡素な雰囲気の中で、しかし、力強く講演さ
れた。楊先生の兄上で台北市内で鍼灸院経営の楊應吟先生もご同席で、兄妹の意
気もバッチリでお互いフォローしながら2時間の講演は熱気に満ちていた。
 講演会は李登輝学校台湾研修団の第1期生、第2期生を中心に呼びかけたが、突
然の呼び掛けにも関わらず20人以上が参加し、更に日本李登輝友の会理事の呉正
男先生や、台湾から228記念館の蕭錦文先生も駆けつけ、白熱した議論を更に
盛り上げた。
 楊先生は非常に上品できれいな日本語をお話しになるが、日台交流のお話、特
に、戦後の自信喪失の日本人に対するメッセージになると事のほか熱く、まるで
母親が意気地なしの子供を叱り飛ばすような厳しくも愛情のある口調で私たち日
本人の心に訴えられたのは印象的であった。
 日本と台湾の掛け橋の釘の一本になりたいと言う楊素秋先生。その思いに反し
て、残念ながら今の日本と台湾の間には非常に厳しい問題が山積している。
 台湾の親日的な日本語世代はもはや希少価値とまで言われ、日本で台湾に造詣
の深い若者はこれまた天然記念物。つまり、日台共栄はマイナーであるとも言え
る。台湾の中堅世代は国民党の反日キャンペーンを教育現場で叩き込まれ、日本
では戦後の教育によって世界一反日的な人種を自国で養成してしまっている。
 しかし、楊先生の思いを我が思いにするには、我々が変えていくぞ!という意
識を強く持たなければならない。今は確かに日台共栄を掲げるのは変人扱いされ
るかも知れないが、地に足を降ろした活動により、あせらず急ぎつつメジャーに
する義務があると思った。楊先生ご兄妹の激励に感謝しつつ、更に強い使命感に
身が震える思いである。
 講演の終わりには参加者が色紙に一言ずつコメントしたものを楊先生ご兄妹に
手渡したが、これを思い出にして頂ければ幸いである。
 また、同時に次回もこのような懇親の機会を設けていただくことに快諾を頂い
た。
 最後に、この懇親会は李登輝学校台湾研修団の第1期生で学習塾経営の高田嘉
朗氏、桜の花出版社の成田玲子社長、アジア・タット通商社の荻原龍男社長、そ
して日本李登輝友の会事務局のご尽力により開催の運びとなった。高田氏、成田
氏、荻原氏には心から厚く御礼を申し上げます。
 ありがとうございました。

■金光さん、当日は司会進行役、ありがとうございました。楊素秋さんはいわゆ
 る「日本語世代」の方ですが、若々しくて知性にあふれた上品な方でした。な
 により台湾を想う心に感動しました。台湾と同じくらい日本のことを思ってく
 れているのも、ひしひしと伝わってきました。日本の青年は、この台湾の日本
 語世代から受け継ぐものがたくさんあるのではないかと思います。また、この
 世代の方々のお話を承る機会を作りたいものです。        (編集部)


【会員の声】ブログに感謝 「人生七十歳にして始まる」

              石川台湾問題研究所代表・本会理事 石川 公弘

 2週間前、長男の嫁さんが私のパソコンに、ブログなるものを開設してくれた。
おそるおそる使ってみたが、まあ何と使い勝手のよいものか。それにとても刺激
的である。自分の考えや意見を遠慮なく発表することが出来る上に、感想や批判
を聞くことができる。またあらゆる分野の、年代を超えた他人の意見を読み取る
ことも出来る。
 私は、台湾の陳唐山外交部長が、東京の台湾代表処へ赴任する許世楷大使に贈
った、「人生七十歳にして始まる 老いて尚有為、志は千里に在り」という言葉
がとても気に入っている。たまたま開かれた中学校の古希記念同窓会でも披露し
、私たちもこの気持ちで負けずにやろうと提案して、共感と賛同を得た。
 その後、台湾問題を中心に、思索や実践活動を重ねてきたが、このブログとい
う格好な場をもつことが出来て、水を得た魚のような気持ちでいる。ここで私の
ブログ礼賛論を書いてみたい。
 ブログの1頁は、意見をまとめるのにちょうどよいスペースである。だいたい
1000字入る。その昔、清水幾太郎教授は「論文の書き方」のなかで、1一つのテー
マを1000字にまとめる効用を述べていた。一方、レーガン元アメリカ大統領は、
その現役時代、1頁以上の報告書は読まないことに決めていたそうだ。そのため彼
のスタッフは、世界中のどんな難解な問題でも、1頁にまとめるよう努力したとい
う。
 1頁だけで相手に理解させるには、書く内容について、書く本人が十分に理解し
ていなければならない。また相手にわかるように書くには、内容の整理が必要で
ある。ブログを書きながら、突然アイディアがわき、考えが整理できたことも再
三あった。文章表現の勉強にもなる。
 しかし、何と言ってもプログのよいところは、全ての日本人が、一市民として
一国民として、気軽に意見を述べられる点にある。マスコミに登場できるのは、
まだまだ限られた人たちである。しかもそのマスコミは、ちょっとした操作によ
って、誤った世論を形成してしまう危険がある。昔のことだが私には、ニュース
ステーションの久米宏氏が、「捨て台詞」のように吐いた短いコメントで、当時
命がけで取組んでいた運動の評価を、大いに損われた体験がある。ブログなら、
庶民でも横暴なマスコミに一矢報いることができる。それを通じて、健全な世論
形成が可能になるかもしれない。楽しみである。

■石川理事のブログは「台湾春秋」と題され、yahoo!ブログの中に、6月25日に
 開設しています。ご意見欄もありますので、下記アドレスをクリックしてくだ
 さい。
 http://blogs.yahoo.co.jp/kim123hiro/6382758.html?p=1&pm=c  (編集部)


【会員の声】メルマガを他のホームページでも

                            匿名の台湾支持者

 いつもメールを頂きありがとうございます。日本李登輝友の会メールマガジン
「日台共栄」は戦後世代の我々が知らないことをいろいろと教えてくれます。
 この日本人の歴史観や考え方が変わるような内容(八田與一・・・)などを他
のホームページ(中華民国や旅々台北)などのホームページなどで紹介すること
ができればもっと台湾を知ってもらうことができ、台湾を訪れる人が多くなるの
ではないかと思います。

■メールマガジン「日台共栄」をご愛読いただきありがとうございます。日本李
 登輝友の会の目的は、台湾との新しい文化交流です。そのためには、日本時代
 だった台湾の戦前を知る必要がありますし、現在の台湾の方々がその時代をど
 う受け止めているのかを知ることも大切だと考えます。八田與一のことは、来
 年から使われる中学校歴史教科書『新しい歴史教科書』(扶桑社)にも掲載さ
 れますが、児玉源太郎、後藤新平、明石元二郎、浜野弥四郎など、八田與一と
 同じように、今でも台湾の人々から尊敬されている日本人について、その事績
 を知る日本人は少ないようです。今後とも、そのような人物を含めて、文化交
 流の基盤となるようなことを取り上げてまいりますので、ご声援のほどよろし
 くお願いします。                       (編集部)


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発   行:日本李登輝友の会