看待日本311」[台湾はいかに日本の311(東日本大震災)を見ているか]と題したユー
チューブ動画などもご紹介しました。
昨日、許世楷・前台北駐日経済文化代表処代表(台湾大使に相当)と盧千恵夫人の連
名でお見舞いメッセージをいただきましたので、ここにご紹介します。
台湾のテレビにも、日本大地震のニュースが入り、惨状が伝わってきます。その中で、
地震を何度も経験してきた日本は、経験を生かし、今では、世界をリードする地震研究
大国だということ、土木工学、建築、地球学、地震研究学、どの分野に置いても世界一
だということが分かり、賞賛の声が上がっています。
近年起こった大地震、台湾はM7.6、中国は7.1、ハイチは7.0でしたが、災害はもっと
ひどかったと、覚えています。
今回の地震のエネルギーは、阪神大震災の178倍、日本史上一番大きな地震だと言われ
ているにもかかわらず、この程度の被害で治まっていると言う事は、全ての面で備える
努力をしてきたからでしょう。
ビルディングコード(建築の規則、法律)が世界一厳しい国、すぐ出動できた救急隊、
それだけでなく、人々がパニックに落ちいらなかったのは小さい頃からの訓練、国民の
ライフラインになるメディアも遮断されず、国民に重要な情報を誠実に提供できたのは、
見事です。出来る限り予想外が無いように備えてきたからでしょう。
日本は、この『地震』と言う間違いなく来る現象に対して、しっかり対処してきまし
た。今年50歳になるむすめが、日本の幼稚園に入った最初の1週間、先生が、地震が起こ
った時の訓練をしてくれたのを思い出しています。
台湾の新聞に「大災害の中にある日本に見習う」という、社説、記事、投書がたくさ
ん掲載されています。
長い大変な道のりになるでしょうが、第二次世界大戦後の復興を乗り越えたように、
困難を乗り越えていくことでしょう。
多くの友人が、長く日本にいたわたし達に、日本の災害について、心配していること
を伝えてきました。顔を合わせると、挨拶は「日本は本当にひどい災害に会いましたね」
という言葉になりました。
台湾人は手をあわせ日本の復興を心から祈り、 その手伝いをしたいと願っています。
各地で募金活動が開始され、14日には、台北の自由広場で、「為日本祈福」のキャンド
ルサービスが行われました。
年に135万人もの台湾観光客が訪れる日本、さらに東北は、情の深い人々の住むところ
だと言うことを多くの台湾人は知っております。
心からのお見舞いを申し上げます。
許世楷
盧千恵