黄土水制作の銅像が佐渡から台湾に返還、佐渡市と高雄市は「友好交流覚書」を締結

黄土水制作の銅像が佐渡から台湾に返還、佐渡市と高雄市は「友好交流覚書」を締結

 「蕃童(山童吹笛)」などの彫刻家として著名な台湾出身の黄土水。台北の中山堂の踊り場には「水牛群像」のオリジナル・レリーフが飾られています。

 この黄土水の作品に、台湾製糖の創設に尽力し、政治家として農林大臣を務めた新潟県佐渡出身の山本悌二郎の銅像があり、銅像は台湾製糖が高雄に置いていた工場に設置されていたそうです。戦後、山本の親族らが日本に持ち帰って佐渡市内の公園に設置されていましたが、佐渡市から高雄市に返還されることになったとのこと。

 山本悌二郎の銅像は今年中に台湾に移され、台湾国際放送は「台湾文化センターによると、『山本悌二郎銅像』は高雄市立美術館によって修復されてから同美術館に保存される。また、レプリカを制作して1点を佐渡市の真野公園に、1点を高雄市の橋頭糖廠で銅像が元々あった場所に設置、そして1点を国立台湾美術館での収蔵とする」と伝えています。

 7月27日には、謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表が立ち合い、佐渡市と高雄市が「友好交流覚書」を締結したそうです。

 去る7月11日に千葉県銚子市と台湾の桃園市が今年初めての都市間提携として「友好交流協定」を締結しました。それに続く都市間提携です。

 本会に調査によりますと、1979年10月10日の青森県大間町と雲林県虎尾鎮の「姉妹町」提携を嚆矢として、佐渡市と高雄市の「友好交流覚書」締結で105件となります。

—————————————————————————————–日本統治時代の彫刻家・黄土水制作の銅像、佐渡から台湾に返還へ【中央通信社:2022年7月28日】https://japan.focustaiwan.tw/culture/202207280007

 (台北中央社)日本統治時代、台湾から最初に日本に渡り美術を学んだ彫刻家、黄土水による銅像が、新潟県佐渡市から南部・高雄市に返還されることになった。謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)は27日、佐渡市を訪問。返還を決めた佐渡市の渡辺竜五市長や市民に感謝の意を伝えた。

 佐渡出身の山本悌二郎の銅像。日本統治時代、台湾製糖の創設に尽力し、社長も務めた。銅像は台湾製糖が高雄に置いていた工場にあったが、戦後に山本の親族らが日本に持ち帰り、佐渡市内の公園に設置された。

 銅像は台湾製糖の社員たちが資金を調達し、黄土水に制作を依頼したとされる。黄土水は東京美術学校(現・東京芸術大学)で学び、台湾の芸術家として初めて帝展(現・日展)入選を果たした。

 文化部(文化省)は、台湾美術史の再構築を目指し、海外に散らばる台湾の芸術家が出掛けた作品の「帰郷」に力を注いでいる。山本悌二郎の銅像は今年中に台湾に移され、高雄市立美術館が修復し収蔵する。また、複製品を制作し、佐渡市に贈るという。

 謝代表と渡辺市長は27日、佐渡市内で面会。両市の関係深化に向けた覚書が結ばれた。渡辺市長によれば、高雄市から銅像の返還を願う意向が伝えられた後、市民から意見を募った上で返還が決定された。渡辺市長は、歴史の記憶が日台の後世に受け継がれていくことに期待を寄せた。

 謝代表は、返還の実現は台湾と日本の官民の善意と熱意のおかげだと感謝した。

(編集:楊千慧)

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