蔡英文氏が大連立政権構想を発表 宋楚瑜氏が賛意を表明し馬英九氏は反論

蔡英文氏が大連立政権構想を発表 宋楚瑜氏が賛意を表明し馬英九氏は反論
1月14日の投開票日まで1週間に迫った台湾の総統選挙。今回の総統選挙の有権者数は中
央選挙委員会から10日に正式発表されるが1809万人と見込まれ、投票率は80%近くに達す
ると予想されている。

 各党の予想は「国民党は党内調査で現時点では50万票差で勝利、民進党は党内調査で10
万〜15万票差で勝利とみている」(1月7日付「東京新聞」)と伝えられている。投票率を
80%弱とすると1ポイントは約14万票で、1ポイントから3ポイント差で勝利が決まるとい
う、まさに接戦・激戦だ。

 ラストサンデーとなった昨日は、各陣営が各地で大規模な決起集会を開いた。中国国民
党の馬英九候補は台北・台中・花蓮・台東で、民進党の蔡英文候補は台南・台北で、親民
党の宋楚瑜候補は新北や花蓮でそれぞれパレードや集会を開いた。

 この終盤にきて、蔡英文氏が「『民進党の新政府は大連立政権の寛容な態度を実現する。
台湾にとって最も良い人材を内閣メンバーに採用する』と、政党を超えて人材登用する考
えを示した」(1月9日付「毎日新聞」)と大連立政権構想を発表した。

 これに対して、馬英九氏は「当時の陳水扁・総統は当選が決まり、総統に就任する前も
似たような構想を出した。最終的には実現しなかった。この構想は決していい提案ではな
く、実現したこともない。基本的にはこれは一種の選挙のスローガンだ」と反論。しかし、
宋楚瑜氏は「政党間は互いに攻撃する必要はない。連立政権を樹立することで合意できる
ならいいことだ」(1月7日付「台湾国際放送ニュース」)と全面的に賛意を表明、好対照
の反応を見せている。

 選挙戦前から宋氏の出馬については中国国民党との取引説が取りざたされ、宋氏らが優
遇される密約が成れば宋氏は総統選を降りるのではないかと見られていた。また、宋氏は
蔡氏が連立構想を打ち出せば乗ってくるのではないかとの見方もあった。

 この終盤にきて、蔡氏が連立構想を打ち出し、宋氏が賛意を表明したことで、連立政権
の誕生がにわかに現実味を帯びてきたといえる。

 1月3日発表の台湾大手日刊紙「中国時報」の世論調査は、馬氏が39.5%、蔡氏が36.5%
で3ポイント差だった。宋氏は5.8%だったから、蔡氏と宋氏が組むことになれば42.3%と
なり、逆に馬氏に3ポイント差をつけて有利になる。

 そう単純には行かないだろうが、終盤にきて「92年合意(コンセンサス)」を容認する」
中国国民党はそれを選挙の争点にしようと躍起になっている。「92年合意」を否定する蔡
氏の唱える「台湾コンセンサス」に対して中身がないと批判、民進党が政権に返り咲けば
対中政策や経済政策で行き詰ると訴える。これに対して、蔡氏は対中政策や経済政策は政
党を超えて登用する人材で遂行できると、大連立政権の樹立をもって対抗を表明したとい
う格好だ。

 一方、胡錦濤・国家主席をはじめ中国政府要人は「92年合意」を容認し、選挙不介入を
表明しているにもかかわらず、馬氏支持をあからさまにしている。

 中国政府が「核心的利益」とするのはチベット、南シナ海、そして台湾だ。自国の領土・
領海といって憚らない。アジア回帰を鮮明にしつつあるアメリカに対抗するためには、こ
れまで以上に海洋進出に積極的になってくるだろう。

 日本にとって台湾は、安全保障問題も含めあらゆる意味で「生命線」だ。台湾が中国に
扼されれば、中国の覇権主義の前に日本が立ち行かなくなることは明らかだ。この台湾の
総統選挙が日本にとっても重要な所以がここにある。

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