米国アリゾナ州知事一行が訪台 8月だけで5度目の米国訪台団

米国アリゾナ州知事一行が訪台 8月だけで5度目の米国訪台団

 8月30日、米国・アリゾナ州のダグ・デューシー知事(共和党)率いる訪問団が台湾を訪れた。本誌でもお伝えしてきたように、これで8月の米国からの要人訪台は5度目となる。

 8月2日のナンシー・ペロシ下院議長(民主党)一行、8月14日のエドワード・マーキー上院議員(民主党)一行、8月21日のインディアナ州のエリック・ホルカム知事(共和党)一行、8月25日のブラックバーン上院議員一行、そして5度目がアリゾナ州のダグ・デューシー知事だ。

 デューシー知事一行の訪台は、アリゾナ州と台湾の経済関係を促進させ、特に台湾半導体企業にアリゾナ州への投資を呼びかけるための訪台だという。

 アップルに高性能チップを提供するサプライヤーで、世界一のシェアを誇るファウンドリー(半導体委託生産)企業である台湾のTSMC(台湾積体電路製造)は現在、アリゾナ州に120億ドル規模の大きな工場を建設しているという。

 ロイターによれば、デューシー知事は「台湾のF16戦闘機のパイロットはこれまで25年以上にわたり、アリゾナ州にあるルーク空軍基地で訓練を受けてきた。台湾の国防強化においてアリゾナ州が果たす役割をとりわけ誇りに思う」述べたと報じている。

 台湾国際放送がデューシー知事一行訪台の様子を詳しく報じているので、下記に紹介したい。

 先に訪台したインディアナ州のホルカム知事も、台湾の経済部と「台湾インディアナ州 経済協力と貿易関係に関する覚書」を締結し、知事に同行してきたにパデュー大学は電子機器受託生産大手のウィストロン(緯創資通)と覚書を締結、今後、6G技術の開発とエッジコンピューティングなど研究開発を共同で行うという。

 パデュー大学はこれまで台湾の国立陽明交通大学や国立成功大学と提携して人材育成交流を続けていて、台湾半導体メーカーのメディアテック(聯發科技股?有限公司)とも共同で半導体設計センターを設立しているというから、インディアナ州知事の訪台はバイオテクノロジーや半導体、マイクロエレクトロニクスなどの分野における協力を強化するという明確な目的があった。

 米国の州知事によるいわばトップセールスは、産学官が一体となっている感があり、米国政府の意向も反映しているようだ。必要とする台湾企業を自州に引き寄せたり投資を促すことでサプライチェーンの再編をはかっているようで、これは、ペロシ下院議長など政治家の訪台とともに中国への圧力となる。

 日本から知事の訪台は新型コロナの影響で途絶えているが、訪台の際には米国の州知事を鑑としたいものだ。

—————————————————————————————–米アリゾナ州知事訪台、外交部:台米パートナー関係の深化へ【台湾国際放送:2022年8月31日】https://jp.rti.org.tw/news/view/id/95785

 アメリカ・アリゾナ州のダグ・デューシー(Doug Ducey)州知事率いる訪問団が、8月30日から9月1日までの日程で台湾を訪れています。

 デューシー知事は8月、台湾を訪れた2人目のアメリカの州知事で、今月10組目の海外からの要人訪問団の訪台でもあります。

 外交部は心からの歓迎を示すとともに、アリゾナ州と台湾の貿易関係は密接であることから、今回の訪問が台湾とアリゾナ州の各分野における協力機会をさらに高め、同時に台湾とアメリカの互恵的なパートナーシップ関係をより深めるものと信じていると述べました。

 外交部によりますと、デューシー知事は台湾滞在中、蔡英文・総統、外交部の呉[金リ]燮・部長を表敬訪問し、経済部および中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)が主催する「美國商機日(U.S. BUSINESS DAY)」イベントに参加しました。また台湾の半導体産業関連業者や半導体学院を設置している大学の代表者らと会談し、双方のハイテク技術産業および関係領域の産学連携と交流を深める予定です。

 外交部は、アリゾナ州と台湾の経済貿易関係は密接で、台湾は100以上の企業が、半導体、航空宇宙、電子部品、コンピューター設備、関連サービス業を中心に投資をしていると語りました。

 外交部の歐江安・報道官は、「デューシー州知事の今回の訪台は、インディアナ州のエリック・ホルコム(Eric Holcomb)知事に続いて2人目のアメリカ州知事の訪台だ。私たちは今回の訪台によって台湾とアリゾナ州の各分野での協力の機会が増え、台湾とアメリカの互恵的なパートナーシップ関係を深めることができると信じている」と語りました。

 アメリカのナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長が2日から3日まで台湾を訪れた後、8月は海外からの要人の訪台が続いています。

 訪れた訪問団は、セントビンセント及びグレナディーン諸島のラルフ・ゴンザルベス(Ralph E. Gonsalves)首相、リトアニアの運輸通信省のアグネ(Agne Vaiciukeviciute)政務次長、アメリカ上院議員外交委員会アジア太平洋小委員会のエドワード・マーキー(Ed Markey)上院議員、日本の超党派議員による「日華議員懇談会」の古屋圭司・会長、アメリカ・インディアナ州のエリック・ホルコム(Eric Holcomb)知事、国交樹立国であるパラオ共和国のウドゥ・センゲバウ・シニョール(J. Uduch Sengebau Senior)副大統領、アメリカのマーシャ・ブラックバーン(Marsha Blackburn)上院議員、グアテマラのマリオ・ブカロ(Mario Bucaro)外相による訪問団です。

(編集:中野理絵)

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