民間団体、台北で2・28事件追悼のサイレントデモ

 2月28日、この日の台湾は「和平記念日」という休日。1947年2月28日の2・28事件に由来している。今年で74年目を迎える。

 日本では、台湾独立建国聯盟日本本部が毎年欠かさず「台湾2・28時局講演会」を開催してきたが、昨年と今年は残念ながらコロナ禍のために中止に追い込まれた。

 台湾では2月21日、鄭南榕基金会を含む50余りの民間団体が事件追悼のサイレントデモを行ったそうだ。

 故李登輝元総統も弾圧される側にいた。最近、文庫版として復活した『台湾の主張[新版]』において、この事件について「国民党は台湾出身の知識人を共産主義者と決めつけ、『白色テロ』で殺害した」と述べ、「『白色テロ』による犠牲者は三万人を下らないだろう」と記している。

 日本人の犠牲者もいる2・28事件。風化させたくない。

—————————————————————————————–民間団体、台北で228事件追悼のサイレントデモ【Taiwan Today:2021年2月22日】https://jp.taiwantoday.tw/list_photo.php?page=1&iden=34777&utm_source=

 「228事件」(1947年2月28日に発生して台湾全土に広がった、当時の政府軍による民衆に対する流血弾圧事件)から今年で74年を迎える。鄭南榕基金会を含む50余りの民間団体が21日午後、台湾北部・台北市内で「折除威権、起造新国家(=権威主義を取り除き、新たな国家を作る)」ことを訴え、228事件追悼のサイレントデモを行った。このデモは「228・0紀念行動」と呼ばれるもので、今年で5回目となる。

 一行は「228事件」の発端となった事件が発生した「天馬茶房」跡地をスタートし、「台湾省専売局台北分局」(現在の彰化銀行台北支店)、「台北放送局」(現在の台北二二八紀念館)を通り、最後は「行政長官公署」(現在の行政院)まで歩いた。ゴールの行政院前では手話で詩の「朗読」を行い、「228事件」被害者とその遺族たちの「声なき声」を伝えるパフォーマンスを行った。(中央社)

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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