台湾の声ニュース2021.6.20 8:30 担当:多田恵
6月6日に米国の上院議員が米軍輸送機で訪台し、モデルナ社のワクチン75万回分の提供を約束していたが、175万回分を加えた250万回分が、すでに台湾へ向けて飛び立った。本日、台湾時間の午後5時到着予定とされている。これらはすべて米国政府からの無償提供である。米国の対台湾窓口機関である「米国在台協会」は、「このワクチン寄贈は米国の台湾への約束を示すものであり、台湾は信頼できる友人で、国際的な民主大家族の一員である」とコメントした。
米国は、G7でも「台湾海峡の平和」を求めることの合意形成を主導し、対中包囲網形成のために積極的に動いている。台湾はこの「対中国戦」の最前線であり、今回のワクチン供与は前線で戦う兵士の安全を確保するための強力な支援である。
ビオンテック社からのワクチン輸入が、中国に妨害されている件について、18日、蔡英文総統は、ワクチン入手に協力を申し出ているTSMCの劉徳音会長、およびフォックスコン社の創業者で「永齢」財団の郭台銘会長と会談し、ビオンテック社のワクチン入手に際して、それぞれに500万回分ずつの交渉を委託すること、これに関し「ビオンテック社の工場で生産、梱包し台湾へ直送されたもの」を入手するという方針で合意した。これは、「大中華圏」での代理権を持つ「上海復星医業」を通じた中国の手を経ることを懸念しての条件だとみられる。
この対中国戦で、自らが誰と手を組むのか、台湾の半導体産業も、世界の国々も、認識する必要がある。
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