蒋介石像破壊への報復か
【社会】 2019/02/23 20:09
(台南 23日
中央社)台湾独立運動の先駆者、故・黄昭堂氏〔台湾独立建国聯盟で長く主席を務めた。昭和大学名誉教授〕の記念公園(台南市)で23日、黄氏の銅像の顔や台座に赤色のペンキがかけられているのが見つかった。警察は、22日午後10時ごろにペンキをかける男とそれを撮影する女の姿を防犯カメラが捉えていたとし、2人の身元特定を急いでいる。
犯行に及んだと自称する反独立志向の人物は同日、大手紙・聯合報を通じて独立派による蒋介石像への破壊行為に不満を表明し、最も有効な対抗策は「目には目を、歯には歯を」などとする意見を発表した。
台湾では近年、国民党政権が市民を弾圧した「2・28事件」(1947年)が発生した2月28日が近づくと、権威主義の象徴とされる蒋介石像を標的としたいたずらや破壊行為などが頻発する。22日にも、台北市の政治大学内に設置される蒋介石の騎馬像の一部が切断され、赤いペンキがかけられる事件があったばかりで、「移行期の正義に関心を寄せる大学生の集まり」を自称する団体が犯行声明を出していた。
(張栄祥/編集:塚越西穂)
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赤色のペンキがかけられた黄昭堂氏の銅像
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