また、富山県は特産であるチューリップの球根を手掛かりに台湾との交流をはかっている。このように特産の花卉(かき)で台湾との交流を推進している自治体が少しずつ増えていて、今度は群馬県が旧正月(春節)に合わせた縁起物として特産のバラ20種類、約1万本を台湾に空輸したという。
群馬県では前橋市、伊勢崎市を中心に県内全域で生産され、季節を問わず年間通して出荷できるという。
群馬県といえば、台湾との都市間提携は群馬県や桐生市やみなかみ町など9つも結んでいて日本でもっとも締結数が多く、羽鳥又男や新井耕吉郎、羽鳥重郎など、いまでも台湾の人々から尊敬されている人物も出ているという台湾とは深い縁を持つ。ここに特産のバラが加わることになり、ますます台湾との交流が深まるようだ。
ちなみに、台南市と2013年12月に「友好都市協定」を結んだみなかみ町では、この1月28日、「雪」を観光資源に外国客を呼び込もうと「第1回雪合戦Asia Cup in みなかみ」を開催している。台湾やベトナムなどからの訪日観光客ら約80人が8チームに分かれて熱戦を繰り広げたという。
————————————————————————————-県産バラ台湾へ 輸出開始【読売新聞:2019年1月31日】https://www.yomiuri.co.jp/local/gunma/news/20190130-OYTNT50335.html
県産バラの台湾向け輸出が始まった。今月中旬に神奈川県内の商社から要望を受けた県が、前橋市や富岡市などの生産者に働きかけた。旧正月(春節)に合わせた縁起物として扱われるという。栽培が難しいとされる品種「ナギサウェーブ」も含まれ、県内生産者の技術が高く評価された。
花卉(かき)の輸出を県が後押しするのは初めて。今回は31日まで3日間、20種類ほどのバラ約1万本が空輸される。国内の出荷価格に換算すると130万〜150万円相当で、1回あたりの花の輸出規模としては大きく、県は「これを契機に本格的にバラ輸出を支援していきたい」(蚕糸園芸課)としている。