八代市の「広報やつしろ」6月号はもう少し詳しく、「ニーハオ、キールン 基隆市との友好交流協定締結」という見出しの下、下記のように報じている。
<本市は、4 月19 日に台湾の基隆市と都市間における友好交流協定を締結しました。海外との協定締結は中国の北海市に続き、2 都市目となります。
これにより両市は、友好の絆を結び共に歩んでいくことを誓い、調印した協定書に基づき、産業、経済、文化、スポーツ、観光、教育などの各分野での交流を促進しながら、お互いの発展を目指します。
・協定書内容(一部抜粋)
八代市と基隆市は、相互理解と友好互恵を増進するため、次に掲げる事項に合意し、協定をここに締結する。
1 両市の友好を図ること。 2 相互に産業、経済、文化、スポーツ、観光、教育等の各分野での交流を促進すること。 3 親善の絆を深め、市政の経験を共有し、お互いの繁栄と発展を図ること。 4 特色がある両市の大型イベントの開催に伴う相互訪問を強化させることによって、市民及び 民間団体間の交流を促進すること。
・締結までの経緯
平成 27 年4 月 市長と議長が基隆市を訪問
平成 27 年8 月 県、基隆市長立会いのもと、基隆市で「八代港・基隆港友好交流確認書」を調印
平成 28 年1 月 「くまもと県南フードバレーフェアin 台湾基隆市」開催(3 年間連続開催)
平成 30 年4 月19 日 基隆市で友好交流協定を締結
◆広報やつしろ6月号:ニーハオ、キールン 基隆市との友好交流協定締結 http://www.city.yatsushiro.lg.jp/kiji0038921/3_8921_24667_up_1qbwlmwi.pdf
上記「広報やつしろ」で紹介しているように、2015年8月10日、熊本県八代港と台湾港務基隆支社が双方の業務交流、情報交換と物流協力を強化するため友好交流の覚書(MOU)に調印している。
このことは本誌2015年8月17日号でも報じているが、その際に、これは台湾港務基隆支社が2012年に国営企業へとなって以来、日本の港湾機関との初めて調印した友好交流覚書で、中村博生(なかむら・ひろお)八代市長が台湾港務基隆支社を何度も訪問し、その際に台湾の港湾と協力してクルーズ産業を発展させたいとの考えを示しており、その努力が実った形である旨を紹介している。
基隆市との「友好交流協定」の締結は、さらに発展した形で、6月1日には、八代東ロータリークラブ、基隆西北ロータリークラブ、白百合学園高校の生徒、市の関係者ら約40人が参加し、新八代駅隣地で基隆キールン市友好交流調印記念植樹式を行ったという。
また、県立の八代東高等学校や八代清流高等学校は台湾への修学旅行を実施し、県立の八代中学校でも台湾への修学旅行を実施するなど、中学・高校の若い世代の台湾への関心も深い。基隆市との「友好交流協定」締結で、さらに深まってゆくことを期待したい。