何徳来画伯は、1904年に台湾の新竹州苗栗県淡文湖に生まれました。画伯は東京美術学校在学中、和田英作に師事し、1929年に陳澄波、陳植棋らと「赤島社」を組織し、また1933年に「新竹美術研究会」を創設して、台湾の新竹地方の美術の振興に努められました。日本においては八十有余年の歴史を誇る美術団体「新構造社」の創設に尽力されたほか、同団体の「社歌」を作詞作曲。その後「新構造社」が新人の育成を目指すための受賞項目に「何徳賞」を新設したのは、偏に、画伯の偉大な功績を永遠に留めるためでありました。
また画伯は晩年、亡き妻との日々の暮らしを叙述した詩歌集「私の道」を出版されました。台湾では、そうした芸術行為が日本近代の詩人にして彫刻家でもあった高村光太郎と近似しているとし、「台湾の高村光太郎」と称する研究者もおられます。「画中有詩」「詩中有画」の如く詩と画が混然一体となる独自の境地を開拓された画伯は、死の6年前の1980年に、その画業が讃えられて第一回「林維源先生紀念定静文化芸術賞」を受賞されています。
台湾と日本を深く愛し、台日それぞれの地において美術の発展と振興に尽くされた画伯の軌跡を日本の多くの方々に知っていただきたく、このたび33回忌(2月1日)にあたる2018年開催の回顧展を企画いたしました。
・会 期:2018年2月15日〜3月14日
・会 場:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
・オープニングレセプション:2018年2月15日午後3時
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・申込み:https://jp.taiwan.culture.tw/onlineobject_34_138_79899.html