(みはまちょう)をご紹介したい。
地元紙の福井新聞が伝えるところによれば、美浜町では台湾からの観光客誘致をめざしプロモー
ション映像(PV)を制作していて、すでに「1月と2月にそれぞれ夫婦、若者カップルが出演した
冬編の第1弾、第2弾を撮影」、8月5日から、「夏の女子旅」をテーマに台湾の女子大生3人が出演
する第3弾の撮影をはじめたという。
美浜町には若狭湾のリアス式海岸があり、水晶浜海水浴場や坂尻海水浴場など12ヵ所の美しい海
水浴場があるという。それを美浜町の魅力として発信しようという企画だ。
ご存じのように、美浜町には日本初となる関西電力の原子力発電所があり、台湾の原子能委員会
一行の原発視察をきっかけに、台湾初の原子力発電所を有する石門郷(当時は台北県。現在は新北
市石門区)と1988年8月10日に「姉妹都市」を締結している。
本会調査によれば、美浜町と石門郷の姉妹都市提携は、1979年10月の青森県大間町と雲林県虎尾
鎮の姉妹町締結から10年を経ており、5件目だった。
日本も台湾も東日本大震災以降、原子力発電所のあり方を巡って大きな議論が起こっているが、
美浜町は原発をきっかけとした台湾との交流を、町の魅力を発信することでより有意義な交流への
転換をはかろうとしているようだ。
海外の女子大生絶賛「美浜の夏」 台湾向けPV撮影、水晶浜や渓流の里
【福井新聞:2017年8月7日】
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/224252
福井県美浜町のインバウンド観光PVビデオの撮影に挑む台湾人の女子大生3人=5日、同町の水晶
浜海水浴場
台湾からのインバウンド(訪日外国人客)獲得を目指して福井県美浜町が取り組むプロモーショ
ン映像(PV)の撮影は5日、第3弾が始まった。同町が舞台の映画「サクラサク」を手掛けた田中
光敏さんが監督を務め、今回は「夏の女子旅」がテーマ。水晶浜海水浴場や渓流の里などで台湾人
の女子大生が臨んだ。11月に完成披露試写会を開く。
同町は台湾の新北市石門区(せきもんく)と1988年に姉妹都市提携を結んでおり、PV製作は台
湾からの誘客増を目指す「美(うま)し美浜『インバウンド』雇用創出プロジェクト」事業の一
環。台湾人が出演し、美浜町の魅力を発信してもらう。
1月と2月にそれぞれ夫婦、若者カップルが出演した冬編の第1弾、第2弾を撮影。今回は女子大生
の卒業旅行をテーマに7日までの日程で夏編を撮影する。洪海晏(ホンカイエン)さん(22)、洪
渝捷(ホンイーチェ)さん(22)、許加文(シーチャーウァン)さん(22)が出演した。
水晶浜海水浴場では3人が海に向かって大きくジャンプする場面から撮影がスタートした。指示
に従って浮輪などを使って少し沖に出たり、ボールを投げたりと終始笑顔。水を掛け合い、スマー
トホンで撮影し合うなどして、海水浴の楽しさをアピールした。
3人は「海が青くてすごくきれいだし、岩場も秘密基地みたいでとってもいい。台湾の若い女の
子も来てみたいと思うはず」と話した。フェイスブックや写真共有アプリインスタグラムで紹介し
たという。
第1弾から第3弾で撮影したPVの完成披露試写会は町生涯学習センターなびあすで予定している。