た蕭さんの遺志を尊重し、両親は日台友好のため母校に奨学基金を創設する意向
を明らかにしたことを伝えていますので、そのままご紹介いたします。
日本人としてその尊いお志に深く感銘するとともに、何とも心が痛む記事です
。改めて蕭任喬さんのご冥福をお祈り申し上げます。 (編集部)
日本で殺害、台湾人女子大生 親日遺志を尊重 両親、母校に奨学基金設立へ
山梨県富士吉田市で先月下旬、観光ツアーで日本を訪れた台湾人の女子大生、
蕭任喬(しょうれんちょう)さん=当時(21)=が首を絞められ殺された事件で
将来は日本の大学院留学を夢見ていた蕭さんの遺志を尊重し、両親は日台友好の
ため母校に奨学基金を創設する意向を明らかにした。
台湾の日本における外交窓口、台北駐日経済文化代表処によると、蕭さんは静
宜大学の日本語学科3年に在籍中で両親と兄弟の5人家族だった。
台湾では、日本にあこがれて芸能界の情報やファッションをまねる「哈日族(
ハーリーズー)」と呼ばれる若者がいる。日本のテレビドラマを好んだ蕭さんも
そうした若者の一人だった。
今回は初めての日本旅行。1つ年上の兄とともに美しい富士山の景色や東京で芸
能人と会うのを楽しみにしていた。
蕭さんは事件にあう直前の先月28日夜、宿泊するホテルで、日本の浴衣を着て
くつろいだ姿を兄に写真撮影してもらった。「台湾にいるボーイフレンドに渡
すの」と、兄にうれしそうに語っていたという。
そして午後11時ごろ、兄に「携帯電話のプリペイドカードを買ってくる」と言
い残して外出。約30分後、ホテル近くのコンビニで目撃された後、行方が分から
なくなった。
台湾のメディアは事件について「父親が倹約して娘を観光旅行に行かせたのに
、まさか永遠の別れになるとは」「電話をかけに外出しただけで殺されるとは」
などと日本の治安悪化と結び付けて悲劇を伝えた。蕭さんが宿泊していた同県富
士河口湖町でも、台湾や香港など東アジアからの観光客誘致を本格化させていた
矢先で、花火大会を取りやめるなど事件の衝撃は大きかった。
事件が報道されると、代表処には日本国内から追悼のメールや弔慰金が寄せら
れた。 日本が好きだった蕭さんは「卒業後は日本の大学院で勉強し、将来は貿易
関係の仕事をしたい」と友人に夢を語っていたという。
こうした蕭さんの遺志を生かすため、両親は死亡保険金や寄せられた弔慰金を
蕭さんの母校で日本語を学ぶ学生のための奨学基金として設立し役立てる意向を
示した。
(7月20日付「産経新聞」朝刊)
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