今朝(1月7日)の時事通信によりますと、李登輝前総統が年内訪日の意向を表明された
そうです。李登輝前総統は昨年8月下旬、体調不良を理由に9月訪日見送りを表明されて
以降、訪日については一切触れてきませんでしたが、体調も回復しつつあり、ようやく表
明に至ったようです。なんとも嬉しいニュースです。
また李登輝前総統は、昨年10月の安倍総理の訪中を、中国と「戦略的な信頼関係」を実
現したことで高く評価されているそうです。
やはり、先に本誌前々号でも触れたように(1月4日付)、総理の「台湾の独立を支持し
ない」発言のみを捉えて非難することは短絡的見方であり、大局を見失うことを教えてい
ます。
もちろん、歴代総理や官僚が日中共同声明以上に踏み込んで、中国に対して「台湾の独
立を支持しない」発言を繰り返し、言質を与えることで自らを縛る愚は必ずや是正されな
ければならないのは当然のことです。
なお、昨年の訪日経緯につきましては、本会のホームページをご覧ください。
(メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)
李登輝氏、年内訪日の意向=安倍訪中を評価−台湾
【1月7日3時1分配信 時事通信】
【台北6日時事】台湾の李登輝前総統(83)は6日までに時事通信の単独インタビューに
応じ、昨年健康問題で延期となった訪日について「体の調子が良ければ年内に(日本に)
行く」との意向を示した。訪問地は検討中としたが、松尾芭蕉がたどった東北地方を中心
とする「奥の細道」ゆかりの地を訪問し、紀行文を著したいとの希望を述べた。
李氏は昨年9月に6日間の日程で日本を訪問する計画を立てていた。しかし、春先にかか
った肺結核の継続的な療養が必要との理由から直前になって見送られた。現在は健康状態
も回復しつつあり、体調と日本の政治状況をにらみながら、訪問時期を詰めていくとみら
れる。
一方、安倍晋三首相が就任直後に訪中し、胡錦濤国家主席らと会談したことについて、
李氏は「日本はこれまで中国に頭を下げてばかりいた。戦略的な信頼関係をつくる必要が
あり、(これを実現させた)安倍首相の訪中は成功だった」と高く評価。日中の関係改善
が台湾にとってマイナスに働くことはないとの見解を示した。