許世楷駐日代表が李登輝学校研修団と茶話会

【2月26日発行 台湾週報】

 許世楷・台北駐日経済文化代表処駐日代表は2月20日、東京白金台の代表官邸にて、第
6回台湾李登輝学校研修団参加者と茶話会を開き、台湾の現状や台日関係について話した。

 日本から出発する第6回台湾李登輝学校研修団は、3月3日から4日間の日程で台湾を
訪問し、李登輝前総統(李登輝学校校長)による講義のほか、張炎憲・国史館館長や呉密
察・台湾大学歴史学部教授による台湾の歴史や文化に関する講義が予定されている。

 許駐日代表は、台湾では今年を「台日交流年」と位置づけていることを挙げ、3月のは
じめに台湾では元宵節を迎え、今年は嘉義県で台湾ランタンフェスティバルが大々的に開
かれることや、台南県塩水の「爆竹祭り」が元宵節の名物となっていることを紹介した。

 3月上旬に台湾高鉄(台湾版新幹線)が開通することについて、許駐日代表は「日本統
治時代だった約100年前に台湾の南北を結ぶ台湾縦貫鉄道が全線開通しており、いま再び日
本の協力を得て台湾に新幹線が開通した」と話し、歴史的意義を強調した。

 台湾情勢について許駐日代表は、「台湾では今年12月に立法委員選挙、来年3月に総統
選挙が控えており、大きく台湾の政治情勢が変わる」と今後総統候補者公認をめぐって第
三勢力の出現など政局が流動化する可能性を指摘した。

 李登輝前総統が最近メディアに向けて「中道左派」路線や中国との「双方向経済交流」
など積極的に発言し、台湾のメディアから「方向転換」したと報道されていることについ
ては「本質的に変わってはいないと思うが、台湾団結連盟(台連)の新しいイメージを模
索しているのではないか」との見方を示した。



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