版新幹線の備品盗み出しと毒入り薬事件だ。
自由、民主、法治といった価値観を大事にする国ではとても考えられない、中国なら
ばこその象徴的な出来事だろう。人のものは俺のもの。金さえ儲かれば薬やペットフー
ドにも毒を入れる。こんな品性下劣な国が台湾を、そして日本を併合して世界制覇を目
論んでいるのである。
すでにペットフードや咳止め用の薬に関しては毒性物質が検出されているというのに、
国内で毎年、約20万人が薬を服用して死亡していることに対し、中国医薬学会は「原因
は使用方法に問題があるためであり、有毒な材料が薬に含まれているためではない」と、
服用者の責任に転化している。
決して自らの責任を認めようとしないのも、中国人の本質だ。
備品の盗み出しならまだ嘲笑もできるが、薬は命と直結する。弁解や詭弁を弄して済
ませられる話ではない。だが、ここにも命を軽んずる中国人の本質が現れているのであ
る。
なお、「弾丸列車」こと中国版新幹線は日本やフランスなど各国の技術を導入してい
るにもかかわらず、中国は当初から「国産」と宣伝している。ここにも、人のものは俺
のものと、コピーしか作れない中国人の浅はかさと傲慢ぶりが見事に現れている。
下記に関連記事をご紹介したい。 (編集部)
弾丸列車「1か月検診」、備品持ち去られボロボロ−河南省鄭州市
【5月18日 Record China】
2007年5月17日、鉄道高速化計画の目玉として登場した弾丸列車が走行を開始して1か
月、定期点検のため河南省鄭州市の鉄道局検査場に戻ってきた。約100人の技術者が車体
を検査したところ、無残なほどボロボロにされていることがわかった。
ボロボロになった原因は乗客による備品の持ち去り。被害が最も多かったのは手洗い
場のセンサー式蛇口。多数取り外されてなくなっていた。さらに緊急脱出用のハンマー。
また密室であるトイレも被害が大きかった。便座の温度調節つまみやペーパーホルダー
の軸さえ取りはずされ消え失せている実態には、ただもうむなしさが募るばかりだと技
術者たちはこぼす。
鳴り物入りで走り出した夢の高速列車だが、わずか1か月で満身創痍になって戻ってく
るとはおそらく想定外だったはずだ。同局は今後、備品持ち去り禁止を表示するのか、
乗客の資質向上を待つのか、判断を迫られることだろう。(翻訳編集・WF)
ペットフード禍 中国の責任は重く大きい
【5月13日 産経新聞「主張」】
米国でペットフードを食べた犬や猫が相次いで死に、パナマではせき止めの薬を服用
した人が次々と倒れた。ペットフードも薬も原料の一部が中国製で、その中から毒性物
質が検出された。
毒性物質は中国の企業が利益を上げるため意図的に使った疑いが濃い。重大犯罪であ
り、中国の食品や薬品への信用を失墜させる事件である。
いまのところ、日本には問題の原料は入ってきてはいないというが、厚生労働省と農
林水産省は検疫を強化するなど対策に乗り出した。
日本で被害を出さぬよう徹底した監視を求めたい。個人の責任とはいえ、インターネ
ットを利用した個人輸入にも目を光らすべきである。
中国の発表によると、ペットフード事件では、中国の2企業が食品への使用が禁止さ
れている化学物質メラミンを小麦製品に加えて米国に輸出していた。しかも、輸出の際
に品名を偽って検査を逃れていたという。
メラミンは本来、肥料用に使われるが、タンパク質の品質を高く見せる効果があり、
価格つり上げのために使われたようだ。ブタなど家畜の飼料にも混入していた。米当局
は、これらの肉を食べても人体に大きな影響はないとしつつ、食用を当面禁止した。
米国は食品医薬品局(FDA)が3月の時点で問題のペットフードやそれを食べたペ
ットからメラミンを検出していたが、当初、中国は自国企業の関与を認めようとはしな
かった。中国当局のこうした姿勢も問題である。
パナマの事件では、中国企業が毒性のある安価な産業用ジエチレングリコールを薬用
甘味料と偽って輸出し、それを原料に使ったせき止め薬を飲んで少なくとも100人が死亡
したという。人命が奪われただけに、事態はさらに深刻だ。企業の責任だけでなく中国
政府の行政責任も免れまい。
数年前には日本が輸入した冷凍ホウレンソウから基準値を大幅に超える残留農薬が検
出されたこともあった。中国の工場からの排煙や排水が大気や土壌、河川、海を汚す公
害も地球規模で問題になっている。
世界が中国から受ける「健康被害」の脅威は甚大だ。このままでは中国はいずれ世界
の消費者から重大なしっぺ返しを受けることになろう。
薬物誤用で毎年20万人死亡 中国医薬学会副会長明かす
【5月21日 共同通信】
中国系香港紙、大公報などは21日までに、中国広東省の中国医薬学会の金世明副会長
がこのほど同省広州市で開かれたフォーラムで、中国では毎年約20万人が薬物の誤用で
死亡していることを明らかにしたと伝えた。
副会長によると、約250万人が毎年、薬物の副作用や摂取過多、使用方法の不適切など
で入院。うち20万人が亡くなっているという。しかし学会側は、原因は使用方法に問題
があるためであり、有毒な材料が薬に含まれているためではないとしている。
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