台湾を「外交問題」にして墓穴を掘った中国

中国はアメリカやフランス、日本などに対して、台湾の国連加盟の是非を問う国民投
票に反対するよう要請してきたが、報道によれば、またしても「ネグロポンテ米国務副
長官に対し、国連加盟の是非を問う住民投票を行う台湾の計画を阻止するよう、圧力を
強めるよう求めた」という。

 おかしな話である。台湾問題は「内政問題」だと言ってきたのは中国だ。だから、両
岸関係には口を挟むな、内政干渉するなとも主張してきた。だが、台湾の国連加盟問題
では外国に依頼する。

 要するに、台湾問題が外交問題であることを暴露していることになるのである。この
ことは、よく覚えておきたい。中国にとって台湾は外交問題なのである。

 とすれば、台湾は中国の一部ではないことを自ら証明したのだ。これをして「墓穴を
掘る」というのである。        (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)


中国、台湾の国連加盟住民投票阻止に向け圧力強化を米国に要請=人民日報
【1月17日 ロイター】

 [北京 17日 ロイター] 17日付の中国の人民日報は、温家宝首相と楊潔チ外相が
16日、訪中したネグロポンテ米国務副長官に対し、国連加盟の是非を問う住民投票を行
う台湾の計画を阻止するよう、圧力を強めるよう求めたと報じた。

 同紙によると、楊外相は「現状では、両岸関係と米中関係全般の平和と安定のため、
住民投票のような分離主義的行動に対してより強く反対を表明することが不可欠だ」と
述べた。

 陳水扁総統は、3月の総統選に合わせ、米中の警告を無視する形で国連加盟に関する
住民投票を行う計画を打ち出している。


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