このほど、初めて監督したドキュメンタリー映画「逍遥日記」のホームページが完成
致しましたので、 ご報告させていただきます。
■逍遥日記 ―台湾。かつて日本人だった人々を訪ねて―
http://www.syouyou-nikki.com/
本作は今春完成したばかりで、現在、上映劇場など模索中です。 すでに大阪、神戸
での上映会が決まっております。(HP内「上映情報」をご参照ください)。 ぜひお
近くのお友達にお知らせください。 どうぞよろしくお願い致します。
酒井 充子
■ドキュメンタリー映画「逍遥日記」 作品紹介
監督:酒井充子 撮影:松根広隆 音楽:廣木光一 編集:糟谷富美夫 プロデューサ
ー、録音:田辺信道 支援:文化庁
2008年 ビデオ カラー 81分
【イントロダクション】
1895年(明治28年)から1945年(昭和20年)。台湾は、日清戦争後の下関条約締結により清
から日本に割譲され、第二次世界大戦で日本が敗戦するまでの51年間、日本の統治下に
あった。台湾で日本語を流暢に話すお年寄りが多いのはそのためだ。日本時代の最末期
に青少年期を過ごした彼らは当時、日本語教育を受け、日本人として生きていた。戦後
は蒋介石の国民党の恐怖政治時代を経験し、長い間、口を閉ざさざるを得なかった。80
歳を超え、自らの人生を振り返るとき、彼らが語る言葉とは。歴史に翻弄されながらも、
一歩一歩人生を歩んできた人たちの声を伝える。
【7年の歳月の中で】
本作品は酒井充子監督の初監督作品である。新聞記者を経て2000年からドキュメンタリ
ー映画の制作および劇映画の制作、宣伝に関わりつつ、本作品の構想を練ってきた。台
湾との出会いは1998年、1本の台湾映画に触発され、台湾を訪れた時に始まる。このときの、いわゆる日本語世代の老人との出会いが、のちの映画制作の原点となった。本格的
に取材を始めたのは2002年から。足かけ7年におよぶ取材活動中に、病に倒れたり、鬼
籍に入った人もいる。限られた時間の中で、映画を通じて台湾のことを広く知ってほし
いという強い思いが、再三訪台し、カメラを回す原動力となった。新聞記者時代に培っ
た機動力と深い洞察力で、台湾と日本の忘れてはいけない歴史を浮き彫りにする。
【監督メッセージ】
五人の登場人物は、63年前の日本敗戦まで日本人だった人たちです。こんなにも日本の
ことを思ってくださる人たちがいる台湾のこと、台湾の日本語世代のことを知らなかっ
たことに対する無念さ、情けなさ、恥ずかしさを抱えつつ、ひとりの日本人として、人
生の先輩たちへの尊敬の念を込めてこの映画を作りました。
かつて日本人だった人たちの声を聞いてください。ほんの一部ではありますが、日本が
台湾でしたこと、今の日本が台湾にしていないことが浮かび上がってきます。この映画
が、台湾という国に関心を持っていただけるきっかけになることを願っています。
酒井 充子
■ドキュメンタリー映画「逍遥日記」上映情報
日 時:11月29日(土) 13時〜、15時〜の2回上映
会 場:大阪市立 難波市民学習センター第2研修室
大阪市浪速区湊町1-4-1 OCATビル4階
地図http://osakademanabu.com/namba/
連絡先:台湾研究フォーラム関西講演会事務局
メールアドレス t.forum.kansai@gmail.com
ブログ http://taiwankenkyuforumkansai.blogspot.com/
日 時:11月30日(日) 9時30分〜上映
会 場:岡本公会堂
神戸市東灘区岡本8丁目8-16
地図http://map.doko.jp/m/sc=40369519/